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書籍と雑誌の要約と解説

クロス・カレント

電磁波・複合被曝の恐怖

装丁
クロス・カレント クロス・カレント
CROSS CURRENTS
ロバート・O・ベッカー(電磁波の世界的権威)
Robert O.Becker
船瀬俊介(元日本消費者連盟編集者)
新森書房
ISBN4-931207-29-4
C0047
1993/12/25
¥1600
解説

本書は、アメリカにおける豊富な事例と、
生物学、医学、物理学、電子工学などにまたがる多数の研究成果を背景に、
電磁波被曝による生体への影響を総合的に研究、解明した画期的な書である。
他方、実際の被害者となりうる民衆の立場に立ち、出来うる限り平易に解説され、
問題解決のための方途にまで言及して、
アメリカにおける送電線訴訟など環境問題に関する市民運動のバイブルとも言われている。

目次
  1. 人類を襲う新たな難病
    1. ヒポクラテスの言葉
    2. 電磁波過敏症候群
    3. コンピューターが引き起こす電磁波障害
    4. 慢性疲労病の正体
    5. シリコンバレーで多発
    6. エイズウイルスを生んだ電磁波
    7. 免疫システムを抑制する電磁波
    8. 小児自閉症と電磁波の関係
    9. X染色体異常及びダウン症
    10. 新生児が病院で晒される異常電磁波
    11. 乳幼児突然死症候群と異常電磁波
    12. アルツハイマー病と電磁波照射実験
    13. パーキンソン病
    14. 癌発生率と電磁波被曝の関係
    15. 自殺・精神障害と電磁波
    16. 私たちはこれからどこに行くのか?
  2. 自然界の電磁波
    1. 環境を満たす目に見えぬ力
    2. 地球の地磁気
    3. 磁気嵐と人間の行動
    4. 放散虫絶滅の謎
    5. 種の絶滅のメカニズムとは
    6. 周波数変動が生存能力を奪う
    7. 磁場の変化が進化をうながす
    8. 凄まじい磁場変動を生み出している現代人
    9. 地磁気の磁場と生命の起源
    10. “手の命題”を解く磁場の奇跡
    11. 地磁気と今日の生命
  3. 新たなる科学の革新
    1. この一〇年の偉大なる発見
    2. 磁場の物理的メカニズム
    3. 電磁スペクトル
    4. 生物が発する電磁波
    5. 測定技術の発達が理論の正しさを証明
    6. 地磁気と生物の周期
    7. バクテリアの体内に取り込まれた磁石
    8. 実験で証明された鳩の磁気感覚
    9. 電子顕微鏡で確認された脳内磁性体
    10. 人間の脳にもあった磁気感覚器官
    11. 松果体の磁気感覚
    12. 精神神経病と癌の治療にも関連が
    13. 完成された二重の神経系
  4. 現代社会が作る電磁波
    1. 偉大なる技術の勝利への疑問
    2. われわれを取り巻く異常な電磁波
    3. 最初の健康被害
    4. マイクロ波の歴史・生物への影響
    5. 無視された実験結果・白内障は起った
    6. 最初の「安全基準」
    7. 初めて確認された発癌作用
    8. あえて無菌動物が使用された理由
    9. マイクロ波照射のストレスが癌を誘発
    10. 的はずれな「安全基準」
    11. マイクロ波の遺伝子への影響
    12. ダウン症児の父親
    13. マイクロ波と脳腫瘍
    14. 送電線からの超低周波放射の危険度
    15. 一〇人中九人にストレス反応
    16. ニューヨーク州での調査開始
    17. 超低周波と自○者の関係
    18. 幼児の発癌率に重大な関係
    19. ついに発癌性を認めたニューヨーク州
    20. 低周波と癌の関連は明らか
    21. 脳腫瘍の発生率は一三倍
    22. 超低周波と脳神経の機能低下
    23. バテル研究の衝撃
    24. 先天性異常に関するレポート
    25. 電力・電磁波と遺伝子
    26. マイクロ波が超低周波に変調されて生体を侵す仕組み
    27. 障害は現実のものだ
    28. 癌の増加は電磁波被曝が原因
    29. 胎児への悪影響は歴然
    30. 未来の世代に与える電磁波の恐怖
  5. 超低周波と人間の意識・精神
    1. 意識とは、自由意思とは果たして何か
    2. 人間の意識と行動を左右する電磁波
    3. 宇宙飛行研究に欠けていたもの
    4. デルガード博士の恐るべき実験
    5. キャンベル博士の反論
    6. 脳への低周波の刺激と精神コントロール
    7. 精神と超低周波との深い繋がり
    8. 意識喪失と電磁波
    9. 精神の母屋へ
  6. 被害メカニズムの解明へ
    1. 科学者の無知
    2. 物理的説明の落し穴
    3. “アンテナ理論”と発熱効果
    4. 神経細胞からカルシウムイオンが放出!
    5. 核磁気共鳴現象
    6. カルシウムイオン放出とサイクロトロン共鳴
    7. 実験が証明した恐るべき事実
    8. 生物学的共鳴とその働き
    9. 磁気共鳴と治療現象
    10. 超常感覚
    11. 電磁波と細胞分裂
    12. 直流磁場が癌細胞を破壊
  7. 危険と利益の比較・解決への提言
    1. あなたに何ができるか
    2. リスクとベネフィットの比較
    3. 被曝線量の考察・電気剃刀と電気毛布
    4. 生活周辺の電磁波
    5. テレビの危険性
    6. パソコン・オペレーターに流産の集団発生
    7. 先天性異常・白内障・生理不順・吐き気・頭痛・不眠も
    8. 電磁波被曝による流産発生率は二倍
    9. せめて三〇インチ離れろ!
    10. 蛍光灯はどれだけ危険か
    11. 枕元の電気時計
    12. 美容師に乳癌が多い理由
    13. パネル・ヒーター
    14. 電子レンジに近づくな
    15. 無線機・コードレスホン・携帯電話
    16. 身の回りの電磁波を計る方法
    17. テレビとFM、AMラジオ
    18. マイクロウェーブの危険度
    19. 一平方当り〇・一ミリガウスが限度だ
    20. マイクロウェーブ問題の解決
    21. 電力問題の解決
    22. 電力不足で経済が破滅するというのは大嘘だ
    23. 企業と市民、双方の主張

内容

光線療法はメラトニンの分泌を抑制させる[P.37]

一九八一年に、ニューヨーク州立大学の同州メディカル・センターの
デビット・ハカンソンとウィリアム・バーグストームの二人の医師は、
実験動物の新生児に対する光線療法の影響について検討し、
光線療法による新生児の血液中のカルシウムの少なさは、
松果体(大脳半球の間、第三の脳室の後部にある小さな球状の内分泌腺)
に対する影響によって起こることを示した。
さらに、光線療法がメラトニン
(松果体から分泌されるホルモンの一種で生殖腺に抑制的に作用する。
光で分泌が増減する。)分泌の抑制を引きおこすことを見つけた。

SIDS死亡児はメラトニン量が極端に少ない[P.39]

ロードアイランド州の医学調査の担当主任であるウィリアム・ストルナー博士は
四五人の幼児死亡例のうち、幼児突然死で死亡した一八人と
他の原因で死亡した二七人について調べた結果、興味深いことに気が付いた。
ストルナーは脳の松果体でつくられている神経ホルモンのメラトニンの量を測定したのである。
幼児突然死で死亡した幼児と正常な幼児のメラトニン量を比較した結果、
乳幼児突然死症候群によって死亡した幼児のメラトニンの量が
正常な幼児と比較して極端に低いことがわかった。

脳の中のメラトニン量は、正常の幼児では一ミリリットル当り五一ピコグラムであるのに対して、
幼児突然死の場合には平均一ミリリットル当り一五ピコグラムと、やはり三分の一以下であった。
血中のメラトニンでは、正常なグループでは平均一ミリリットル当り三五ピコグラムであるのに対し、
幼児突然死の場合では一ミリリットル当り一一ピコグラムと、やはり三分の一以下であった。
幼児突然死で死亡した幼児たちは、
通常よりもはるかに低いレベルのホルモンしか持っていなかった。
それは幼児たちが呼吸を停止するまで呼吸機能を抑制するのに必要な量だったのである。

この時点では、乳幼児突然死症候群の幼児における松果体の機能が亢進しているのか、
それとも機能が低下しているのかを決定することはほとんど不可能のようである。
しかしながら、松果体の機能と電磁波の関連性について考えると
何らかの人工的な異常電磁波による影響が
乳幼児突然死症候群の発生と関係があると思えてならないのである。

レーダー極秘実験直後にSIDSが多発している[P.40]

イギリス王立外科医学会会員のコーニリア・オリアリー博士は
乳幼児突然死症候群と異常電磁波との関連性について研究をしている。
最近、博士は八人の幼児の乳幼児突然死症候群による死亡を経験した。
すべての乳幼児突然死症候群は週末の数日間に発生し、
そのうち余人の子供はたった二時間以内という短時間内に死亡した。

しかも、すべての乳幼児突然死症候群の患者が住んでいたところは、
強力な新型レーダー装置のテストが繰り返し行われていたという極秘軍事基地から、
半径七マイル以内にあったのである。
こうした事実は、明らかに乳幼児突然死症候群と電磁波の間に関連がある可能性を示している。

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