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書籍と雑誌の要約と解説

アトピーは合成洗剤が原因だった!

シャンプーとボディソープがもたらすアトピー

装丁
アトピーは合成洗剤が原因だった! アトピーは合成洗剤が原因だった!
磯辺善成(いそべクリニック院長)
メタモル出版(危険警告Books)
ISBN4-89595-581-2
2007/07/15
¥1400
25000例以上の豊富な治療経験をもつ
臨床医が導き出した衝撃の最終結論

ステロイドも食事制限もいらない、目からウロコの簡単治療法
合成洗剤(ボディソープ・シャンプー・リンス)で
洗う習慣さえやめれば、健康で美しい肌を取りもどせる!

目次
  1. アトピーの原因は合成洗剤だった!
    1. アトピーの常識を疑え!
    2. 「皮膚を洗うこと」と「皮膚を守ってやること」はイコールではない
    3. 答えはこんなに明快だった
    4. 最大の原因は合成洗剤だった
    5. たかが合成洗剤と見くびってはいけない
    6. 「便利で実用的」に隠された怖い作用
    7. 容赦なき乳化作用と浸透作用
    8. 表皮の構造を知っておこう
    9. 真皮の構造
    10. 生命維持に欠かせない局所免疫機構
    11. 分泌型IgAの存在
    12. 破壊される防御システム
    13. 皮脂膜の再生が急務
    14. 生還した651名の患者さんたち
  2. 知っておきたいアトピーとステロイドの知識
    1. 不思議な文明病
    2. アトピー性皮膚炎の定義と診断基準
    3. 反応の仕方には個人差がある
    4. 限界点を超えると症状が出現
    5. アトピー性皮膚炎の特徴的な症状と経過
    6. アトピー性皮膚炎の症状の経過
    7. 慢性・反復性経過をたどる
    8. 年齢によるアトピー性皮膚炎の変化
    9. かゆさがもたらすストレス
    10. なぜステロイドが使われるのか
    11. 副作用は本当に出るのか!?
    12. 一番の怖さはステロイド依存
    13. これからは「使わない!」が原則
    14. ただし、いきなりやめてはいけない
  3. さよなら合成洗剤でさよならアトピー
    1. 清潔の概念を改めよう
    2. 良い医者の選び方
    3. 日常生活の心がまえ
    4. スキンケアが中心
    5. 「使ってはいけない!」を実践しよう
      1. 入浴方法
      2. 洗濯の方法
      3. 台所の荒いものの処理法
      4. 衣類の選び方
      5. かゆみへの対処
    6. 合成洗剤以外の日用品への注意
      1. 歯磨き剤、化粧品、金属類にも気配りを
    7. 食事療法は本当に必要か!?
      1. むしろ成長障害が心配
      2. ひとつのてがかりにすぎない
      3. 効果的な誘発テスト
      4. 治療テーマは生活面全般
  4. 私はこうしてアトピー地獄から脱出した
    1. 回復した今の私の皮膚なら、たとえ10の力で引っかいても大丈夫です
    2. 症状がほとんど治まり、支障なく日常生活が送れるように
      S・Nさん(30代・男性)のケース/アトピー診断=重症
    3. 今はほとんどかゆみのない生活が続いてます
      Y・Oさん(30代・男性)のケース/アトピー診断=重症
    4. 息子の状態が快方へ向かい、家族に笑顔が戻りました
      J・Kクン(10ヵ月・男の子)のケース/アトピー診断=重症
    5. 通院を始めて3ヵ月経った今では、肌がツルツルに
      S・Aクン(6歳・男の子)のケース/アトピー診断=軽症
    6. 色素沈着が薄くなり、薬の回数も一日一回で済むように……
      C・Iさん(40代・女性)のケース/アトピー診断=重症
    7. 先生の「すぐきれいになるから」の言葉を信じて
      E・Sさん(30代・女性)のケース/アトピー診断=重症
    8. アトピー性皮膚炎を克服し、待ち望んだ結婚式の喜び
      S・M(20代・女性)のケース/アトピー診断=重症
    9. 「アトピーが赤ちゃんに遺伝するのではないか」と、心配のお母さん方へ
      A・Sさん(20代・女性)のケース/アトピー診断=重症

内容

  • 生まれたばかりの赤ちゃんの胎脂(身体全体をくるむ膜)を洗剤で洗い流せば、1ヵ月~2ヵ月後には乳児湿疹ができてきますが、その行為をやめさえすれば、この疾患の発生を阻止でき、それに続くアトピー性皮膚炎を予防できるのです。[P.4]
  • キーワードは、絶対に『洗ってはいけない!』ということです。洗ってはいけないとはどういうことか。いうまでもなく、洗ってはいけないのは皆さんの皮膚です。治りたいならば、石けんや合成洗剤で皮膚を決して洗ってはいけない。[P.21]
  • 合成洗剤で完治・改善した651名の統計[P.58-62]
  • 私の医院では、主に「親水ワセリン」や「尿素含有軟膏」、そして「アズノール軟膏」などを保湿剤として皆さんにお出ししています。[P.108]
  • どんなにきれいに洗濯をし、乾かしたとしても、合成洗剤を使っているかぎり、衣類に界面活性剤や、そのほかの助剤がミクロ単位で残留してしまうのは避けられません。洗剤の成分が残留した肌着や衣類を着るということは、そのまま合成洗剤を着ているに等しいとさえいえます。よって日々の洗濯においても、合成洗剤はキッパリと断つ必要があります。[P.110]
  • かゆみが我慢できないときは、抗ヒスタミン剤や、抗アレルギー剤とともに、睡眠薬も投与します。これらはステロイドと違い、使っても良い安全な薬剤です。[P.117]
  • 結論からいって、私は厳しい食事療法などまったく必要ないと考えています。[P.119]
  • ワセリンの効果的な使い方[P.130-131]
  • S・Nさん(30代・男性):大学卒業後、数年間米国に留学しましたが、その間は症状はまったく現れず、もう完全に治ったものと思い込んでいました。[P.135]
  • 石鹸中止で改善した症例[P.141_149-152_161]
  • Y・Oさん(30代・男性):この先、医者からいわれるがままに薬を使い続けていても、どうせ一生治る見込みはない……と、温泉療法を開始しました。半年ほどひどい離脱症状がありましたが、温泉療法はそれなりに効果があり、一年程度で薬をまったく塗らなくても生活が困難にならない程度の症状になりました。[P.146]
  • そば粉アレルギーの症例[P.163-164]
  • C・Iさん(40代・女性):年1回~2回のペースでヘルペスに感染するようになってしまいました。[P.166]
  • E・Sさん(30代・女性):私は、生まれてすぐにアトピー性皮膚炎との診断を受けたそうです。[P.170]
  • この方のアトピー性皮膚炎がここまでひどくなったのは、勤務先の制服の素材がウレタンやポリエステルであるため、どうやら化繊アレルギーが引き起こされたのが一番の要因のようでした。その旨、会社のほうにも伝え、木綿素材の私服で勤務してもらうようにしたところ、急速に症状が改善され、治療後の写真のように、見違えるようにきれいに回復しました。[P.177]
  • 磯辺理論[P.180-181]

合成洗剤で完治・改善した651名の統計[P.58-62]

対象としたのは、2004年度4月~8月に受診された計651名の方々です。

<中略>

651症例のうち、
軽微なものが102例、軽症が226例、中等度が195例、重症が128例という内訳になっています。
また男女比はほぼ1対1の割合でした。

<中略>

治療を開始してからは、いかなる洗剤(石けんも含む)の使用もやめていただきました。
治療は、症状の度合いに応じて軟膏剤や抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、
あるいは尿素と親水ワセリンなどを投与し、ステロイド剤はほとんど使用しませんでした。

ただし、ほかの医療機関でステロイド軟膏を使用し続けていた患者さんに対してだけは、
急にステロイドをやめたときの異変(離脱症状)を考慮し、
わずかにステロイドを含有した軟膏を自家作成して投与しました。
内服薬でステロイドを投与された症例では、
ステロイドをやめるときには、徐々に減量していくのが原則なのです。

以上の条件下で、651名が治癒するまでの期間を追跡したのが図6です。
読者の皆さんには、この図の特に③(重症)と④(極重症)の動向にぜひ注目していただきたいと思います。

どの世代においても、重症と呼ばれるアトピー性皮膚炎が300日以内、
どんなに極重症であってもおよそ500日でほとんど治癒状態にまでなっているのが見てれるはずです。
①(軽症)や②(中症)に至っては、各年代ともに100日以内で治癒している事実も見逃せないところです。

ちなみに、症状が軽微であるにもかかわらず、
治療日数700日を要した17歳~21歳のグラフが突出していますが、これは、
改善されるとすぐに合成洗剤を使い始めるということを何度も繰り返す患者さんが存在したからです。

<中略>

この651症例の検証によって明らかになったことは、
アトピー性皮膚炎は決して不治の病などではないということですから、あきらめる必要はないのです。

ただ合成洗剤や石けんを使わなければいいだけの話なのです。

ワセリンの効果的な使い方[P.130-131]

「保湿用のワセリン軟膏を塗ってください」といわれたら、どれぐらいの分量を塗るでしょうか?
今だから自信をもっていわせていただきますが、もし本気で炎症や傷口を治したいと願うのであれば、
皆さんが想像した分量の少なくとも30倍は塗らなければならないのです。
これは本当に大変なことですよ。

もし傷口があるような症状なら、表面にうっすらと塗って保湿などという程度ではなく、
軟膏という培養液に浸って、そのなかで新しい皮膚を再生させるくらいの意識で塗る必要があるのです。
そんなこと、「冗談でしょ?」と私も最初は思っていたので、
不快じゃない程度に適当に軟膏を塗っておくぐらいだったのです。
しかし、のちのちその必要性に駆られることになりました。

私の場合、もはや単純なアトピー性皮膚炎ではなく、
ステロイドやプロトピックを長期間使用したことによる深刻なリバウンドの問題を抱えていました。
だからこそ治療もなかなかはかどらなかったのですが、
覚悟を決めて、この「人目も恐れぬ非常識な軟膏の塗りっぷり」を実践したことで、
ようやく大きく前進することができたのです。

石鹸中止で改善した症例[P.141_149-152_161]

S・Nさん(30代・男性)のケース/アトピー診断=重症[P.141]

先生は、ステロイドを含まない軟膏とかゆみ止め、
そして睡眠剤を処方してくださっただけでした。
あとはひと言、入浴時に石けんを使わないようにとのことでした。

最初は半信半疑でしたが、驚くことに、効果は最初の一週間で現れたのです。

処方された薬のお陰でかゆみがかなり軽くなり、夜もよく眠れるようになりました。

石けんも使わないようにしたところ、皮膚の状態が改善し、
掻き破った箇所もしだいに回復し始めました。

Y・Oさん(30代・男性)のケース/アトピー診断=重症[P.149-152]

治療方法は、石けんを使わないだけなので、特別な行動はしなかったのですが、
ただそれまでの、治るかどうかわからないという不安は薄くなり、
治ると思えるようになったことが大きかったのです。
石けんを使わずに、家で半分寝たきりのような生活を数ヶ月送っていると、
徐々にかゆみが治まり、炎症範囲も狭まっていきました。

S・Aクン(6歳・男の子)のケース/アトピー診断=軽症[P.161]

先生の指導通り、その日からシャンプー、石けん類を使うことをやめました。

処方された飲み薬と、軟膏を欠かさず用い、一週間がすぎた頃、
お風呂上がりの子どもがあまり身体を掻かないことに気づきました。

ニ週間目に入った頃には、もう肌のザラつきがなくなってきて本当にびっくりしました。

通院を始めて3ヵ月経った今では、肌がツルツルになり、子ども本人もうれしそうです。

そば粉アレルギーの症例[P.163-164]

C・Iさん(40代・女性)のケース/アトピー診断=重症

皮膚が弱い父親からの遺伝でしょうか。
中学生時代、インスタントそばを食べて全身にじんましんが出たのがすべての始まりでした。
半分くらい食べたときに違和感を覚え、あとは食べなかったのですが、
時間が経つうちに、頭からカッとなる熱さとかゆみが起こり、
一晩のうちにそれは赤い発疹となって全身へ広がっていったのです。

そのとき、初めて食物アレルギーという言葉を知りました。

中学から短大までは、そば粉だけを注意していれば不自由なく生活できました。

でもOL時代に入ってから、いろいろな症状が現れるようになりました。

背中の、下着の金属部分が当たるところにかゆみが生じ、
掻いているうちに傷になり、皮膚科で塗り薬をもらったのが手始めでした。
パッチテストの結果、特にメッキ類に強く反応する金属アレルギーであることが判明しました。

磯辺理論[P.180-181]

25000例を超える自験例の内、04年4月から8月までの5ヵ月間に外来受診された
651人の患者さんの症例を聞き取り調査し、次の事項が判明しました。

  1. アトピー性皮膚炎の最大の誘因は、洗剤(合成洗剤、天然素材の石けん)で、日々洗うことである。
  2. この成因論を理解するには、①洗剤と皮膚組織との化学反応、②本来の皮膚がもつ素晴しい局所免疫機構、を熟知しなければならない。
  3. 治療は、まず「いかなる洗剤も中止する」ことから始めなければならない。洗剤で洗う習慣をやめ、かゆみを除去すれば80%強の症例は治る。
  4. 治療にステロイドを必要としない。100例を超える副腎の経験とその治療成績から、副作用を考えれば、ステロイドの使用は避けるべきである。
  5. プロトピックは、免疫を抑制するのだから、使用すべきではない。
  6. アトピー性皮膚炎は、遺伝しない。生まれたときから日々、洗剤で洗う生活習慣が同じだから、遺伝するように思われているだけである。新生児の胎脂を洗剤で洗い流さず、その後も洗剤を使用せずにお湯洗いだけにすれば、アトピー性皮膚炎にはならない。
  7. 合成洗剤は環境汚染にも深く関与しているのだから、即刻、その使用を中止しなければならない。

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