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飼い主が知らないドッグフードの中身

愛犬がドッグフードに殺される!

装丁
なぜこんなに病気の犬が多いの?飼い主が知らないドッグフードの中身 なぜこんなに病気の犬が多いの?
飼い主が知らないドッグフードの中身
ペットの健康を考える会
メタモル出版
ISBN4-89595-187-1
1998/04/27
¥1300
目次
  1. 驚愕!知られざるドッグフードの中身
    1. ドッグフードの内容表示をきちんと吟味していますか
      1. いいかげんな商品選択をしている
      2. ドッグフードはリサイクル商品?
      3. ドッグフードの歴史
    2. ドッグフード原材料表示のカラクリ
      1. 肉類
      2. 鶏肉
      3. 大豆
      4. 穀類
      5. 脂肪
      6. ビタミン類・ミネラル類
    3. 危険な添加物が入っているドッグフード
      1. 人間には許可されていない恐ろしい添加物が…
      2. 粗悪な材料を隠す化学薬品
  2. ドッグフード商戦 – 犬たちの苦しみ
    1. ドッグフードの普及率はどのくらい?
      1. 動物病院が繁盛してしまう理由
      2. アメリカと日本とのペット事情の違い
    2. ドッグフードは本当に必要か
      1. 食生活で寿命が決まる?
      2. 犬に必要な栄養とは
      3. ドッグフードがない時代、犬は何を食べていたか
    3. 人間の都合に振り回される犬たち
      1. 新鮮な食材を口にできない犬たち
      2. ドッグフードを食べると病気になる?
      3. ドッグフードを替えて初めてわかること
  3. 病気もちの犬が増えている
    1. 約5割の犬が病気もち
      1. 罹患状況・病種
      2. なかなか改善しなかった病気が治った
    2. 食事を見直して病気に克つ – 飼い主体験談
      1. アレルギー性皮膚炎が治癒
      2. 全身状態最悪からの回復
      3. 愛犬の皮膚炎をきっかけにドッグフードの実態を学ぶ
      4. 獣医師の“保証”をくつがえしたナチュラルフード
    3. 犬が健康であるために人間がすべきこと
      1. 無眼症とドッグフードの関係
      2. 理想の食事を与えるのは飼い主の義務
  4. ドッグフード何でもQ&A(質問の文章は要約)
    1. 《Q1》獣医師のすすめやトップブリーダーの推薦は、額面どおり信じてよいのでしょうか
    2. 《Q2》独自の判断でよいドッグフードを選ぶには、どんな点に注意したらよいのでしょうか
    3. 《Q3》“加工食品”であるドッグフードの中に、なぜナチュラルフードといえる製品があるのでしょうか
    4. 《Q4》缶詰タイプ、半生タイプ、ドライタイプで犬の嗜好に合うもの、もっとも安全で良質なものはどれでしょうか
    5. 《Q5》どのような工程で製品を作っているのでしょうか
    6. 《Q6》「AAFCO給与試験合格品」などと表示されている製品があります。これは法的基準ではないのでしょうか
    7. 《Q7》全権種用、子犬用、成犬用、シニア(老犬)用、肥満犬用、アレルギー犬用や、獣医師が紹介する製品で腎臓病用、肝臓病用、尿道結石用ほか病腫に応じたものは厳密に使い分けすべきなのでしょうか
    8. 《Q8》間食を与えるのは百害あって一利なしといわれましたが、本当でしょうか
    9. 《Q9》犬用の栄養補助食品には、どんなものがあるのでしょうか
    10. 《Q10》犬によって、適当とされる量を与えていても肥満してしまう体質があるのでしょうか
    11. 《Q11》ドッグフードはドイツ製のものがもっとも良質だと聞いたことがありますが、それはどこで手に入るでしょうか
    12. 《Q12》良質なナチュラルフードを選ぶとどの程度の出費増を覚悟すればよいのでしょうか
    13. 《Q13》タンパク質と脂質が不足しないような食事にすることこそがもっとも大切と理解してよいのでしょうか
    14. 《Q14》四肢の先端の毛が赤く、前後足の肉球(パット)がただれているのですが、その原因もドッグフードの質にあるのでしょうか
    15. 《Q15》犬の場合にも、人間の場合と同様に食生活の改善によってガンの進行がとまったり、ときには治癒するという例があるのでしょうか
    16. 《Q16》ウチの犬はパンが大好物です。バターやマーガリンなどを塗ったものでなければ、特に害にはならないといいますが本当なのでしょうか
文献
  • 財団法人大竹財団『地球号の危機 ニュースレターNo.198』
  • 日本消費者生活センター『たしかな目 1994年2月号』
  • NATURE『DOG vol.1~14』
  • ペットの健康を考える会会報誌

内容

  1. ドッグフードは、ごく大まかにいって次のような歴史をもっています。第二次大戦前のアメリカで、犬用のビスケットが作られたのが始まりだったといいます。[P.25]
  2. 日米を問わず、ペットフードメーカーの背後にはほぼ例外なく人間用の食品メーカーがひかえています。いまさら理由をいう必要はないはずです。食品メーカーにとって、系列にペットフードメーカーをもつのは効率がよいからにほかなりません。[P.28]
  3. 鶏肉とガン[P.32_36]
  4. 大豆ミールと鼓腸症[P.36-39]
  5. 私たちが取材してきたところから判断すると、米粉と表示されている場合には、古米どころか古々米以上の劣悪な米、人間が口にしてはいけないほどの米の残骸である可能性が高いと思ってよさそうです。[P.44-46]
  6. 最悪の添加物エトキシキン[P.58-59]
  7. 塩分過剰と高血圧・心臓病[P.66-67]
  8. 昔の犬は“食糧事情”が悪かったから短命だったとはいえそうもありません。実際、私たちとしてはフィラリアや感染症が適切に予防・治療されなかったがために短命だったのであり、“食生活”が原因であったと考えるのは不自然だと確信しています。[P.79]
  9. 犬の場合でも、加齢などにともなって、また疾患によって肝臓をはじめとする内臓の機能が低下すれば、ビタミンCの合成力は低下してしまいます。したがって少なくとも、犬であればどの犬もビタミンCの摂取は不要だとする意見は間違っているのです。[P.84]
  10. 「ペットの健康を考える会」の疫学調査[P.107-108]
  11. ペットの奇形出産が増えている[P.130-131]
  12. 1993(平5)年2月の雑誌『フライデー』は「子犬が立てない 歩けない……超人気犬『レトリーバー』に“難病”急増の戦慄」と題する記事を掲載し、レトリーバー種に股関節形成不全が急増していることを指摘しながら、原因を“悪質なブリーダーによる大量繁殖”といった方向で追求していました。[P.133]
  13. ペットフード公正取引協議会[P.150]
  14. ドッグフードと肥満[P.159-160]
  15. 海外製品は燻蒸されている[P.162]
  16. 肉球のただれ[P.168]
  17. ドッグフードの内容表示をチェックしてみてください。塩化ナトリウム、もしくはナトリウムと記されているなら、原材料中のミネラル塩不足を補うために化学塩が添加されていると思ってよいでしょう。

鶏肉とガン[P.32_36]

「鶏肉」と表示されている場合も要注意です。
ドッグフードの原材料となる鶏肉は、ほぼ例外なく、人間の食用としては不合格となったものだからです。
その多くは、抗生物質、着色剤、防腐剤などに由来する残留物質が基準値を上回っています。

ドッグフード製品の原材料表示に照らしてみたときに
「鶏肉副産物」「チキンミール」などと記されている場合は特に要注意です。
この場合、嘴(くちばし)、足、羽などまでもが含まれているのが通常ですし、
膿汁や腫瘍肉までもが含まれている可能性すらあります。
中には糞尿までもをまとめて処理している例もないではない様子です。

すでにかなり以前から、鶏肉を多くとる犬には
ガンの発生率が高いという見解も有力となっていました。
鶏肉には成長を速めるために投与された成長ホルモン剤が残留していて、
この成長ホルモン剤の関節接種による蓄積が犬の体に何らかの影響を与えるがために、
ガンが増加しているのではないかと推察されています。

大豆ミールと鼓腸症[P.36-39]

多くのドッグフード製品の原材料として“活用”されている大豆ミールには、
次のようなエピソードがあります。

アメリカのある愛犬家の女性がドイツを訪れ、ドイツの愛犬家と情報交換をして驚きました。
アメリカで頻発していた鼓腸症という腹部が膨満する犬の疾患が、ドイツには皆無であったがために、
ドイツの愛犬家には疾患の様態自体が理解されなかったというのです。
そこでこの女性がドイツのドッグフードの内容を検討してみたところ、
大豆ミールに類する原材料が使われていないことが判明しました。

(中略)

大豆ミールとは、大豆から油脂分や有用成分のほとんどを絞り取った残り滓です。
人間にとってきわめて有用な食品である豆腐を作るための豆乳を絞り取った後には
オカラが残りますが、オカラならまだまだ有用な栄養素が十二分に含まれています。
しかし大豆ミールは、ほぼ完全な滓でしかありません。

(中略)

ごく基本的にいって、大豆ミールを原料に入れているドッグフードを与えられている犬の腸内では、
腸内異常発酵のために通常の5倍近い量のガスが発生するといわれています。
主としてこれが原因となって引き起こされるのが鼓腸症です。

この鼓腸症がひどくなると、犬の体内では動脈が圧迫されてひどい血行障害が起こり、
脳に十分な血液が送れなくなってショック死してしまう場合さえあります。

また本来の栄養素がほぼ完全に欠如した大豆滓の成分は、
骨から亜鉛を失わせ、カルシウムが発揮している生理機能も低下させてしまいます。

(中略)

大豆ミールは、有用性がないばかりでなく有害な滓でしかありません。
人間にとって不要有害だからこそ廃棄される大豆ミールは、
犬にとっても不要有害なものだと理解しておくべきです。
ちなみに大豆ミールは畜産動物の飼料の原料としては使用してはいけないことになっています。
もちろん栄養がないばかりではなく有害だからです。
大豆ミールは畑の肥料にさえならない。

最悪の添加物エトキシキン[P.58-59]

エトキシキンは1953(昭28)年に、ゴムの固定剤として開発された、
カイガラムシ駆除剤、除草剤などにも使われている抗酸化作用をもつ物質です。
これについて、日本では人間用の食品添加物として使用が許可された歴史がありません。
農薬としての使用さえ禁止されてきました。
なぜかといえば、次のような“十分な毒性”が確認されていたからです。

エトキシキンを開発したメーカー(アメリカ)によると、警告事項として
「アレルギー性皮膚炎反応を起こす可能性あり/目と皮膚に炎症を起こす可能性あり」、
取り扱い上の注意として「目や皮膚、肌に触れないようにする」「触れた後には完全に洗い流す」
「これを吸収するような物質から離して保管する」との指示がされています。
また動物実験の結果、
「エトキシキンは腎臓・胃・膀胱・大腸にガンを形成する」と報告されてもいます。
総合してみれば、もともとが食品に添加することなど考えられないほどの毒物であったということです。

ところがごく少数ではあるものの、
そんなにも恐ろしいエトキシキンをさえ添加しているドッグフードが、現実に市販されていたのです。

(中略)

これは私たち著者の属する「ペットの健康を考える会」が
食品検査センターに依頼して分析してもらった結果で確認された事実です。

分析結果を総合するなら「ナチュラルフード」と称するドッグフードの場合には、
原則的にはこれらの三つは検出されませんでした。
しかし中には「ナチュラルフード」と称しながらも、
微量のBHAまたはエトキシキンが検出された例があるのです。

塩分過剰と高血圧・心臓病[P.66-67]

獣医師に意見を求めるまでもなく、最近の犬たちの間では高血圧や心臓病が激増しています。
人間にくらべてほとんど汗をかかない犬たちの場合、
塩分の所要量は人間の場合よりもはるかに少量であるのが当然なのに、
犬のための栄養バランスが考えられているはずのドッグフードの中にも、
過剰な塩分を含んでいるものが多数出回っているからです。

獣医学のブラッドリ博士は、
製品によっては良質なナチュラルフードの1000倍量もの塩分を含んでいるものさえあると指摘しました。

なぜそれほどに過剰な塩分を添加するかといえば、そのほうが犬の食欲をそそり、
その分だけ売れ行きもよくなるからだと思って間違いありません。

「ペットの健康を考える会」の疫学調査[P.107-108]

1993年10月に174頭の犬を対象として調査した結果
罹患状況
174頭中、何らかの病気と診断されている犬 79頭 45.4%
一つの病気にかかっていると診断されている犬 39頭 22.4%
二つの病気にかかっていると診断されている犬 24頭 13.7%
三つの病気にかかっていると診断されている犬 16頭 9.1%
これらの犬の食事内容
ペットフードを食べている犬 174頭 100%
病種の内訳
アレルギー性皮膚炎 30頭 17.2%
外耳炎 10頭 5.7%
泌尿器系の結石 8頭 4.5%
胃腸炎 7頭 4.0%
各種のガン 6頭 3.4%
骨折・関節炎・脱臼などの骨の病気や傷害 5頭 2.8%
股関節形成不全 4頭 2.2%

ペットの奇形出産が増えている[P.130-131]

1993(平5)年5月、あるペットショップの方より私に
「知人のところで眼のない子犬が生まれた」と連絡がありました。
次いで同年6月には別のペットショップの方から
「眼のない子犬が生まれたと聞いたが、その原因は何だろうか」との質問を受けました。

原因の可能性としては、まず近親交配が思い浮かびました。
しかし、最初に連絡してくれた知人を通じて問い合わせたところ、
近親交配ではないことが確認されました。

そこで私が信頼している獣医さんに問い合わせてみると、いとも簡単に次のように教えられたのです。
「このごろ眼のない子犬はけっこう生まれてますよ。手足のない子犬も多くなっている」

ショックを受けた私は、この情報を他のペットショップの方に伝えたところ、
何とその方の知人のところでは眼の真っ白な子犬が生まれたと聞かされたのです。
さらに驚いたことに、北関東在住のあるブリーダーさんからは
「私は眼のない子犬については聞いたことがないが、
手足のない子犬が生まれるのは半ば常識にさえなっている」と教えられ、
さらに大きなショックを受けてしまいました。

これは事実です。いえ、その後に調べると、恐ろしい事実はもっと広く蔓延していると知らされたのです。

体が溶けている。手足が短い。尾がない。
頭蓋骨の一部がつながっていない(頭蓋骨泉門ゆう合不全)。
あまりにも異常なことが、あまりにも多くの子犬の上に起こっていたのです。

(中略)

眼のない子犬の一件は、毎日新聞でも取り上げられ、追ってABC放送の番組でも紹介されました。

(中略)

「ペットの健康を考える会」の会員の愛犬にも無眼症のものがいるとの報告もありました。
この犬は生後7ヵ月のミニチュア・シュナウザーでした。
その後にはポメラニアンが出産した3頭のうちの1頭で、肛門や陰部が欠けていて、
出産後間もなく死亡したとの報告も受けました。

ペットフード公正取引協議会[P.150]

日本の場合には「ペットフード公正取引協議会」という組織があり、
ここが各社の製品内容についての基準となるべきところを設定しています。
しかしこの組織への参加はメーカーの任意にまかされていますし、
事実上、法的な拘束力はまったくもっていません。

また、「ペットフードについての法律はちゃんと国で定められている」
と思われている方も少なくありません。
しかし、現在所轄官庁で定められている法律は「経済動物」に限定したものであり、
その中に愛玩動物(ペット)用フードは含まれていないのです。
つまり、国で制定された法律はなく、事実上野放し状態といってよいでしょう。

ドッグフードと肥満[P.159-160]

カロリー過剰の可能性がある間食など一切与えずにいるのに、
それでも肥満してしまうとしたら、ドッグフードの量を減らすようにしましょう。
仮にパッケージに記された量を守っているのだとしても、
その記された量そのものが過剰である製品が少なくありません。

アメリカ製のドッグフードの場合、普通はアメリカの犬の運動量を基準にして計算されています。
アメリカに比べてはるかに狭苦しい日本の環境で飼われている犬は、
飼い主がいかに工夫したところでアメリカの犬ほどの運動量は確保できないはずです。
その点に注目するなら、およそ大半のドッグフードの給餌量基準が
過大すぎると思っておいたほうがよいかもしれません。

海外製品は農薬で燻蒸されている[P.162]

海路輸送の製品では、大梱包で送り出されたあげくに、日本でパッケージングされる製品もあります。
特に低価格の製品にその傾向が強いと思ってください。
この場合、他の人間用の穀類などの場合と同様に、
日本に陸揚げされた段階で、防疫を目的とした殺菌・殺虫のため、
燻蒸と称する消毒が行われます。

肉球のただれ[P.168]

与えつづけてきたドッグフードにミネラル類が不足している場合、
犬は、唯一汗をかく部分、したがって体内からミネラル類が
排出される部分である四肢の裏をなめることで、
不足しているミネラル類を補おうとし、なめすぎの結果として、
唾液中の塩化リゾチウムの作用で毛が赤変し、
また刺激の作用もあって肉球のただれが起こってしまうのです。

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