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書籍と雑誌の要約と解説

牛乳を飲むとガンになる!?

牛乳を飲みすぎるとガンをはじめいろいろな病気を引き起こす

装丁
牛乳を飲むとガンになる!? 牛乳を飲むとガンになる!?
森下敬一(元東京歯科大学生理学教授)
ペガサス
ISBN4-89332-015-7
1984/08/10
¥750
目次
  1. 驚くべき牛乳の実態
    1. 牛乳は農産物ではなく工業製品
    2. 「成分に手を加えない」という落とし穴
    3. 腐らない牛乳の不思議
    4. 超高温殺菌によって失われたもの
    5. 「加工乳」という名のエセ「牛乳」
    6. 「成分無調整」ということの本当の意味
    7. ウシは牛乳をつくりだす機械
    8. ウシは何を食べさせられているか
    9. LLミルクの発ガン問題
  2. 牛乳を飲むとガンになる!?
    1. 「牛乳はガンの予防に役立つ」というまやかし
    2. 牛乳は有力な発ガン食品
    3. 白血病の子どもは牛乳をたくさん飲んでいる
    4. 牛乳信仰をつきくずせ
    5. 動物性タンパク質は腸内細菌のバランスをくずす
    6. 牛乳は人間の生理機能を混乱させる
    7. 牛乳で下痢をする人のほうが正常
    8. 免疫とアレルギー
    9. 赤ちゃんに多い牛乳アレルギー
    10. からだは牛乳を拒否する
  3. 人工ミルクは人類の敵
    1. 「母乳が最適」というWHO(世界保健機構)の決議
    2. 人工ミルクの犠牲になった開発途上国の赤ちゃん
    3. すべてにおいて牛乳は母乳に劣っている
    4. 母乳哺育を捨てたツケが子どもに回っている
    5. 健康のカギをにぎる腸内細菌
    6. 乳酸菌は有用な細菌のチャンピオン
    7. 市販牛乳は有用菌を含んでいない
    8. 人工ミルクのかわりに豆乳を
    9. 成人病の予防にもすぐれた効果のある豆乳
  4. 牛乳とガンの気になる関係
    1. アメリカ上院国民栄養問題特別委員会レポート
    2. アメリカの食事改善目標は「動物性食品を減らせ!」
    3. アメリカの十大死因のうち六つまで食事と関連
    4. 動物性脂肪・タンパク質のとりすぎはガンを多発させる
    5. 牛乳は高脂肪・高タンパク質
    6. 牛乳はカタラーゼの活性を低下させる
    7. 牛乳の中に白血病ウィルスが
    8. 牛乳の発ガン性には亜鉛不足も関係か!?
  5. ガンは食べ物で治る
    1. 病気を治すのは自然治癒力
    2. ガンは対症療法では治らない
    3. 食物が血となり、血が肉となる
    4. ガン細胞も食物でつくられる
    5. ガンになる食物、ガンを治す食物
    6. ガンの食事療法の実際
  6. ガンを食事療法で治した人々
    1. A・サティラロ博士の場合
    2. 関田育弘さんの場合
    3. 金田進さんの場合
    4. 自分のからだは自分で守る
  7. 健康と長寿の条件
    1. 自然の食物と心のやすらぎと適度の運動
    2. 世界の長寿村を訪ねて
    3. 健康・長寿食のための注意
文献
  • 池見酉次郎・五郷晋浩『アレルギーの話』
  • アメリカ上院栄養問題特別委員会レポート『いまの食生活では早死にする』
  • アンソニー・J・サティラロ『がん ある「完全治癒」の記録』
  • ジョン・E・バークリー『がんを予防する』
  • 厚生省『国民栄養の現状』
  • 食生活研究会『これからの食生活』
  • 高松修『牛乳戦争』
  • 中江利高『牛乳・乳製品』
  • 生命科学協会『自然医学』
  • 武者宗一郎『生命科学読本』
  • 郡司篤孝『なにを食べたらいいかⅡ』
  • ベルン第三世界研究グループ『ネッスルは赤ちゃんの敵?』
  • 光岡知足『腸内細菌の話』
  • 今井良次『豆乳のすべて』
  • 高木謙三『はつらつ健食育児法』

内容

  1. キコリを対象にした牛乳の発癌性調査[P.52]
  2. 牛乳を飲んでいる子供に白血病が多い[P.54-56]
  3. わたしのクリニックで、牛乳をたくさん飲んでいる患者と飲まない患者の血中のカルシウムの濃度を検査したところでも、牛乳を飲んでいるほうがカルシウムが多いという結果は得られませんでした。[P.64]
  4. 牛乳アレルギーとカゼイン[P.72]
  5. 授乳を止めると乳量が減る[P.104-105]
  6. きわめて極端な言い方をすれば、母乳のかわりに牛乳を飲ませることは、からだは大きく育つが、脳の発達はとまってしまうということなのです。[P.106]
  7. ウシ白血病ウイルスはヒトにも感染する可能性がある[P.135-136]
  8. 「寝てても七日、医者に通って一週間」医学生だった昔、先輩の医師たちからよく聞かされたことばです。[P.140]
  9. 食品添加物の入った食物などもやはり造病食品なのです。[P.154]

キコリを対象にした牛乳の発癌性調査[P.52]

ボストン州立大学の客員研究者であるG・E・バークリー博士は、
その著書『ガンを予防する』で、つぎのような事実を指摘し、
牛乳がガンの発生に関係あると断定しています。

一つは、カンダのケベック州の木こりの調査です。
バークリー博士の報告によると、
土着のケベック・インデアンの木こりとそうでない木こりを比較したところ、
前者にはガンがなく、後者に多い現象がみられたが、
その原因は、ケベック・インデアンに、牛乳を子どもに飲ませる習慣がないのに反して、
そうでない木こりたちは、母乳の代わりに牛乳で哺育していた、というものです。

かれは、世界地図を二枚用意し、一枚に牛乳哺育が広く行われている地域に色を塗り、
もう一枚にはガンが多い地域に色を塗って、この二枚を重ね合わせると、
二枚の世界地図の色を塗った部分が、ほとんど重なり合う――という事実も報告しています。

そのほかに、かれは、ある病院で行われた五〇〇〇人の女性を対象とした調査・研究で、
牛乳哺育が、子どもの将来の発ガン頻度を高めるだけでなく、
母親の発ガン性をも高める可能性があることも、示唆しています。

牛乳を飲んでいる子供に白血病が多い[P.54-56]

わたしのお茶の水クリニック(会員制)にこられる白血病の患者さんは、
例外なしに多量の牛乳を飲んでいます。

(中略)

白血病は、血液のガンといわれ、子どものガンの大半は白血病で占められているほどですが、
わたしのクリニックにこられる白血病の患者さんの場合、
少なくて一日二本、多い場合には三本、四本と牛乳を飲んでいた例が目立ちます。
特筆すべきことは、入学以前から、つまり、学校給食で牛乳を飲まされるはるか以前の三歳ころから、
一日に三本、四本と牛乳を飲んでいた子どもに、白血病が多いということです。

牛乳アレルギーとカゼイン[P.72]

牛乳のアレルギーは、ホエータンパクのなかの免疫グロブリンや
ベータ・ラクトグロブリンが原因だといわれていますが、
わたしはむしろ、アレルギーの原因となるのはカゼインのほうではないかと考えます。

ホエータンパクは熱に弱いため市販牛乳にはあまり含まれていないはずですが、
牛乳が有力なアレルゲンであることには変わりがありません。

むしろ粒子の細かいカゼインタンパクが腸壁をくぐりぬけて血液中に入り、
異種タンパクとしてアレルギーをひきおこすと考えるほうが自然です。

人間の小腸では分子レベルのものだけが通過できると考えられていますが、
実はもっと大きな物資も通過します。
わたしは葉緑素の研究中に、葉緑素の粒子が腸壁にとりこまれるのを観察していますし、
また日赤の血液センター時代には、採血者の血漿水の中にあきらかに牛乳タンパク(アミノ酸ではない)
とおぼしき存在をしばしば見ております。

授乳を止めると乳量が減る[P.104-105]

人間の乳房というものは、ふしぎなもので、赤ちゃんが吸っているかぎりでは、
どれだけ体格が劣る人でも、発育に必要な量だけは出るようにつくられています。
しかし、たとえ数日でも授乳をしないでいると、その乳量は減ってしまいます。
そして、いちど減ってしまった乳量は、ふたたび元にもどらないのです。

「産休で休んでいたあいだはよく出た乳が、働くようになったら、
だんだん出なくなり、そのうちピタリととまってしまった」

という話をよく聞きます。
外で働いている時間以外は、子どもにつきっきりで授乳していても乳が出なくなることから、
働くことで体調が変わったために乳が出なくなったのだと考えがちですが、そうではありません。

その証拠に、同じように働いていても、農家や家内労働をしている母親のように、
手の届くところに赤ちゃんがいて、たえず授乳できる条件さえあれば、乳の量は減りません。

ウシ白血病ウイルスはヒトにも感染する可能性がある[P.135-136]

一昨年、アメリカのペンシルバニア大学のフェラー教授が、
牛乳の中に白血病のウィルスが見られるという論文を発表しました。
それによると、

「牛型白血病ウィルスに自然感染した
乳牛二四頭から集めた牛乳や牛乳の生細胞を小羊に接種したところ、
二四頭の乳牛のうち一七頭に感染力のあるウィルスがあることがわかった。
牛型白血病のウィルスは少なくとも二つの哺乳類に白血病を
おこさせることが知られているが、試験管内では人間の細胞にも感染する」

というものです。
実験によると、羊、山羊、それにチンパンジーも牛型白血病ウィルスに感染し、
感染した羊は、しばしば白血病になるそうです。

アメリカで調査した乳牛の二〇パーセント以上と
牛群の六〇パーセント近くが牛型白血病ウィルスに感染していますが、
これは、ほかのどの国の牛の場合も同様だといわれています。

牛乳は加熱殺菌されるので、牛型白血病ウィルスの感染力はなくなると思われますが、
殺菌によって感染した牛乳のウィルスのDNA(ディオキシリボ核酸)の活性が
なくなるのかどうかまではわからないのです。

初期の疫学調査では、人間と牛の白血病とは関連性がないといわれていましたが、
最近の調査では、牛の白血病と牛型白血病ウィルス感染の発生率が高い地域では、
人間の急性リンパ性白血病が統計的に顕著な増加を示していることが報告されています。

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