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書籍と雑誌の要約と解説

インフルエンザ・ワクチンは打たないで!

ワクチン被害の内部告発

装丁
インフルエンザ・ワクチンは打たないで! インフルエンザ・ワクチンは打たないで!
母里啓子(国立公衆衛生院疫学部感染症室長)
双葉社
ISBN4-575-29999-1
2007/12/10
¥1000
「インフルエンザ」とは何か?本当の答えがここにあります。

①日本で接種が始まった当初から効かないと言われていました。
②インフルエンザ・ウイルスは日々猛スピードで形を変えています。
 そのスピードにワクチンは永遠に追いつけません。
③インフルエンザ・ワクチンの致命的な限界=感染を防げない。
④「流行予測が当たれば効く」の嘘。
⑤「脳症や重症化を防ぐ」の嘘。
⑥「他人にうつさないためにワクチンを」の嘘。
⑦「打っておいたほうがいい」どころか副作用が怖い!打たないほうが安全安心。
⑧そもそもワクチンは劇薬です。
⑨高齢者はインフルエンザを恐れなくてもいい。
⑩インフルエンザ・ワクチンはなくてもいい薬。儲かるからなくならない。

解説
インフルエンザ・ワクチン、どうしてみんな打つのでしょう。
もちろん、効くと思っているからでしょう? 
でも、まったくと言っていいほど効かないのですよ。
これは私たちウイルスを学んだ者にとっては常識です。

どうして効かないのか、
どうして私がインフルエンザ・ワクチンは必要ないと言い続けているのか。
その理由を、わかりやすくお話したいと思います。

目次
  1. インフルエンザ・ワクチンなぜみんな打つの?
  2. 知っていましたか?インフルエンザ・ワクチンが効かない理由
  3. インフルエンザ・ワクチンの4つの嘘
  4. 「打っておいたほうがいい」どころか害悪
  5. 高齢者だけでなく乳幼児も狙われています
  6. 医師も、研究者も、マスコミも、しっかりしてほしい
  7. 人間とウイルスの闘い現代日本にとってのワクチン
  8. インフルエンザにかかったかなと思ったら……
文献
  • 中島捷久&中島節子&澤井仁『インフルエンザ』
  • 斉藤貴男『ワクチンの作られ方・打たれ方』
  • 黒川正身『ワクチンは安全か』
  • 吉原賢二『私憤から公憤へ』
  • 野島徳吉『ワクチン』
  • 母里啓子&山本英彦&浜六郎『医者には聞けないインフルエンザ・ワクチンと薬』
  • 岡田晴恵&田代眞人『感染症とたたかう』[P.17]
  • M.M.カプラン&R.G.ウェブスター『インフルエンザはなぜ流行するのか』[P.46]
  • 由上修三『予防接種の考え方』[P.98]
  • 厚労省『乳幼児に対するインフルエンザ・ワクチンの効果に対する研究』2002年[P.66_124]
  • 厚労省『インフルエンザ脳症の発症因子の解明と治療および予防方法の確立に関する研究』2003年[P.123]
  • 厚労省『インフルエンザ脳症の手引き』2003年[P.124]
  • カンガエルーネット『ワクチン非接種地域におけるインフルエンザ流行状況』[P.109]

内容

  1. インフルエンザ・ワクチンを打っても鼻や喉から感染する[P.34]
  2. インフルエンザ脳症解熱剤説[P.74-75]
  3. 小児科医はインフルエンザにかからない[P.98-99]
  4. アメリカの調査団はインフルエンザ・ワクチンに効果なしと報告[P.103-104]
  5. ウイルス学会長はインフルエンザ・ワクチンに効果なしと発言[P.104-105]
  6. 集団接種を止めてもインフルエンザの流行しなかった前橋市[P.106-110]
  7. 病院はインフルエンザ・ワクチンでぼろ儲け[P.130-131]
  8. 医者はインフルエンザ・ワクチンの実態を知らない[P.131]
  9. インフルエンザ・ワクチンの有害性に無理解な患者[P.133]
  10. 日本脳炎ワクチン在庫処理事件[P.166-167]
  11. タミフルと幼児の突然死[P.198]

インフルエンザ・ワクチンを打っても鼻や喉から感染する[P.34]

インフルエンザ・ワクチンを打っても、のどや鼻では抗体は作られません。
インフルエンザ・ワクチンは注射をして血液中にウイルスを入れることによって抗体を作るので、
血液中に抗体はできますが、のどや鼻には抗体はできないのです。
インフルエンザ・ウイルスが血液から感染することはありません。
インフルエンザ・ワクチンを打っても、のどや鼻は無防備なままですから、
インフルエンザに感染してしまうことは避けられないのです。

インフルエンザ脳症解熱剤説[P.74-75]

インフルエンザの感染から脳症になった子どもの脳を調べると、
インフルエンザ・ウイルスが入りこんでいないし、炎症も起こしていません。
ですから、インフルエンザが直接の原因ではないということがわかるのです。

また、インフルエンザ脳症は、日本でとくに多いという事実があります。
他の国では、インフルエンザの時期に脳症がたくさん起こるということはありません。
インフルエンザのときに多いのは日本だけなのです。
しかも、日本でも昔は見られなかった病気です。
このことから、インフルエンザ脳症の原因はインフルエンザそのものではなく、
日本で使われてきた一部の解熱剤が原因ではないかと考えられてきました。

今では、非ステロイド抗炎症剤系の解熱げねつ剤が
脳症を引き起こす原因の一つであることはほぼ確実とされており、
非ステロイド抗炎症剤系の解熱剤は治療薬として処方してはいけないことになっています。

非ステロイド抗炎症剤系の解熱剤が禁止されてから、インフルエンザ脳症は一時的に減少しました。
しかしそのころからまた、乳児が睡眠中に突然死するなど、別のタイプの脳症が増えているのです。
抗ウイルス薬であるタミフルが処方されるようになった時期から増えている脳症で、
タミフルとの関係が疑われている例が多数あります。

小児科医はインフルエンザにかからない[P.98-99]

小児科医はインフルエンザにかからない、という話を聞いたことがありませんか? 
これは事実なのです。
小児科医はインフルエンザの患者に接する機会が多いので、
自然に感染し、強い免疫を持っているからでしょう。
これについて、『前橋レポート』の中心になった
群馬県前橋市の由上修三ゆがみしゅうぞう医師が調査をしたことがあります。

由上医師が3年間にわたり、12の開業医の医師と看護師たちを中心に、
HAタンパクに対する血液中の抗体を調べてみたところ、
インフルエンザの流行し始めでも流行の終わりころでも、
医師たちの抗体価は低いままだったそうです(『予防接種の考え方』由上修三 大月書店)。

感染したが症状が出なかっただけ(不顕性ふけんせい感染)なら抗体価は上がっているはずです。
つまり医師たちは、インフルエンザが流行はやっても、
インフルエンザ・ウイルスに感染もしなかったということです。

アメリカの調査団はインフルエンザ・ワクチンに効果なしと報告[P.103-104]

1979年、アメリカのCDC
(Centers for Disease Control and Prevention 疾病予防管理センター)と
NIH(National Institute of Health 国立保健研究所)という、
国の研究機関の調査団が来日しました。
現在の日本でいえば、厚労省直属の国立感染症研究所のような機関の専門家たちです。
当時、子どもにインフルエンザ・ワクチンを集団接種している国は、世界中で日本だけでした。
そのため、彼らは日本のインフルエンザ・ワクチン接種の状況を調べにやって来たのです。

ところが、これだけ長いこと集団接種しているにもかかわらず、
ワクチンが効いている、というデータは日本中のどこにもありません。

結局、アメリカの調査団は「子どもたちへの集団接種は効果がある、
という研究データは日本には何もなかった。
日本では空想的な効能を期待してインフルエンザ・ワクチンを子どもたちに毎年接種している。
だから、アメリカで日本と同じことを実行する価値はない」という報告を、

アメリカの『Journal of Infectious Diseases』という、
ウイルス学界では世界的に権威のある雑誌
『日本におけるインフルエンザ予防接種の政策と実際』として発表しました。

ウイルス学会長はインフルエンザ・ワクチンに効果なしと発言[P.104-105]

1981年、「インフルエンザ・ワクチンに関するラウンド・テーブル・ディスカッション」
というシンポジウムを開きました。

シンポジウムには、ウイルス学会長の石田名香雄ほか、
厚生省(当時)の研究機関である予防衛生研究所の研究者たち、
当時のインフルエンザ研究の権威たちが参加しました。

当時、横浜市衛生研究所で働いていた私も参加し、
『社会医学の立場から』として演題を発表しました。

私は、横浜市全体の小中学校の予防接種率と学級閉鎖の関係を、
過去10年間にわたって調べ、インフルエンザの予防接種が
感染の拡大を抑える効果はまったくないという結果を得ていました。
そこで私はインフルエンザ・ワクチンの効果がないことを訴えたのです。

そのシンポジウムの冒頭で、学会長の石田先生が、「ここにいるウイルス学者で、
インフルエンザ・ワクチンが効いていると思っている学者は一人もいないだろう」
とおっしゃったのが印象的でした。

シンポジウムでは「流行を予測してインフルエンザ・ワクチンを作るのが理想だが、
そのような予測は将来的にも不可能である」という結論が出されました。

集団接種を止めてもインフルエンザの流行しなかった前橋市[P.106-110]

1979年のことです。
群馬県前橋市の小学生の男の子が、
インフルエンザの予防接種を受けた夜、けいれんを起こしました。
けいれんは止まらず、予防接種を打った医師と前橋市の医師会は
「これは明らかにインフルエンザ・ワクチンの副作用である」と、国に認定を求めました。
ところが、国はその申請を却下したのです。

前橋市医師会では、われわれはこんなワクチンは責任を持って打つことはできない、
前橋市では小中学生への集団接種を一度やめてみよう、と決断しました。
けれどやめたことで、前橋の子どもたちに不利益があるといけないから、
やめた後もきちんと検査、調査をしよう、ということになったのです。

そうして、前橋市医師会を中心に、
「前橋市インフルエンザ研究班」による壮大な調査がスタートしました。
当時、私は国立公衆衛生院で仕事をしており、
その縁で前橋市医師会の研究会に参加するようになりました。

このプロジェクトでは、小中学生へのワクチンの集団接種を中止した前橋市、
安中市と、集団接種を続けている周辺の高崎市、桐生市、伊勢崎市では、
インフルエンザの流行にどのような違いがあるのかを
1980年から5年間にわたって調べました。

また、前橋市の5校の小学校の600人の児童から年2回、
5年間にわたり親の承諾をもらって採血をして、
血液中のインフルエンザ・ウイルスに対する抗体も調べるなど、徹底した調査が行われました。

その結果は、1987年に、
『ワクチン非接種地域におけるインフルエンザ流行状況』という報告書にまとめられました。
これが再三ご紹介する通称『前橋レポート』です。

これは大変な手間と時間をかけた画期的な調査です。
これだけの調査を再び行うことは困難でしょう。
この調査の最大の結論は、インフルエンザ・ワクチンを打っても打たなくても何も変わらない、
前橋市は集団接種をやめてやはりまちがいなかった、正しい決断であったということです。

5年間の調査期間のうちの1984年は、インフルエンザが大流行した年でした。
この年でさえワクチンの接種地域と非接種地域には差が見られません。
子どもがインフルエンザにかかった率は、
前橋市や安中市より低い市もあるし、高い市もあります。
前橋市・安中市のインフルエンザ患者が特別多いわけではなく、なんら差はありません。

<中略>

その上、この調査では、前橋市と高崎市の10年間の平均死亡率も比べ、
ワクチンをやめたことにより前橋市の死亡率が上がっていないこと、
前橋市だけインフルエンザが大流行することもなく、よって、
市の国民健康保険の支払金額が高くなった事実もない――と、
そこまで調査しています(『ワクチン非接種地域におけるインフルエンザ流行状況』は、
「カンガエルーネット」のホームページ、に全文がアップされています)。

この調査は、さまざまな波紋を広げました。
学校の養護の先生方も疑問を持ち、
インフルエンザ・ワクチンの集団接種を中止し始める学校が次々と出てきたのです。

厚生省は、この調査に対する回答として、インフルエンザについての研究班を発足させ、
その中で前橋市の調査についても疫学えきがく的な分析と評価をすることにしました。
研究班の中で前橋レポートについて調査する役割を負っていたのは、
国立公衆衛生院の疫学部長でした。

この部長は実際に前橋市を訪れ、前橋市の調査について客観的な裏づけをとり、
医師会とも真剣な討議をした上で、最終的に適確な評価を与えました。
できあがった報告書は、同じ職場にいた私も事前に確認していました。

しかし、最終的に厚生省から研究班の発表があったとき、私は驚きました。
その報告書が書き換えられていたのです。
研究班の総括自体も「現行ワクチンの能力は完全なものではないが、
被接種者個人に対して利益を与えていると考えられる」という、じつにあいまいなものでした。

病院はインフルエンザ・ワクチンでぼろ儲け[P.130-131]

インフルエンザ・ワクチンが効かないということを公言し、
自分は打たないという立場をつらぬいている医師もたくさんいます。
でも、どうして多くの医師たちはインフルエンザ・ワクチンをすすめているのでしょうか。

はっきり言ってしまうと、インフルエンザ・ワクチンを扱うと、医師は儲かるから、なのです。

ワクチンの値段は、各医療機関によってかなりのバラつきがありますが、
相場は1本3000円、子どもなら2回打てるから6000円です。
しかも、はしかなどの予防接種とは違い、毎年毎年、
あらゆる年代に打てるのですから、こんないい商売はありません。

シーズンになれば、大きな病院には1日に100人くらいが
インフルエンザ・ワクチンを打ちに来たりするわけです。
ワクチンを打つのには5分とかかりません。
1人分のインフルエンザ・ワクチンの仕入れ値は約1000円だから利益は2000円。
100人が病院へ打ちに来てくれれば、たったの1日で20万円の利益です。
インフルエンザ・ワクチンのおかげで、職員のボーナスを出せた、
と喜んでいる話をよく聞きます。
「これはやめられません」ということになるでしょう。

医者はインフルエンザ・ワクチンの実態を知らない[P.131]

じつは、インフルエンザ・ワクチンを奨める医師たちの多くは、
実際のインフルエンザ・ワクチンの効果をよく知らないことが多いのです。
厚労省発表の研究結果やガイドラインはもちろん読んでいるはずです。
けれど、それ以上の勉強はしていないでしょう。
それどころか、インフルエンザ・ワクチンに限らず、
ワクチンはいいものと信じている医師が多いのです。

インフルエンザ・ワクチンの有害性に無理解な患者[P.133]

ある小児科の医師は、インフルエンザ・ワクチンはもちろん、
いくつかのワクチンをいらないと明言しています。
その医師のことを信頼して子どもを連れて通っているお母さんたちが、
ことインフルエンザ・ワクチンについては、
「先生のところじゃインフルエンザ・ワクチン打ってくれないから、
別なところで打ってきたわ」と言うのだそうです。
彼は「全然わかってないんだなあ」と嘆いていました。

日本脳炎ワクチン在庫処理事件[P.166-167]

ウイルス学会では、日本脳炎のワクチンを、不純物の少ない、
きれいなものにすることが緊急の課題でした。
当時私は伝染病研究所に籍を置いていました。
そこで研究者の一人として、日本脳炎ワクチンをきれいにする方法を探り始めたのです。

何度も遠心分離機にかけたり、濾したり、ほんとうにいろいろなことをやりました。
そしてようやくみんなの努力が実り、格段にきれいなワクチンが作られるようになりました。
きれいなワクチンを作る目処が立ち、研究室から、厚生省へ報告されました。
ところが――。

その当時、国のワクチンの審議会に入っていた私の恩師が、
審議会の会議から、かんかんに怒って研究室に帰ってきました。

ワクチンメーカーが、
「前の基準で作った日本脳炎のワクチンの在庫がまだ残っている」と言い出したというのです。
そして、今新しいきれいなワクチンに切り替えになったら、これまでの在庫をどうするのか。
国が買い取って破棄すべきだ、とメーカーが国に詰め寄ったというのです。

それで、国はどういった方針をとったか――最悪の結論でした。
1年、新しいワクチンに切り替えるのを延ばしたのです。
その決定が審議会で通ってしまったと言うのです。

一刻も早く、副作用の少ないきれいなワクチンを、
と苦労を重ねたというのに、なんということでしょうか。

タミフルと幼児の突然死[P.198]

若い人が服用後に
窓から飛び降りるなどの異常行動を起こして話題になったことは皆さんご存じでしょう。
それ以来、10代の使用が制限されましたが、もっと恐ろしいのは、
タミフル服用後の睡眠中に、突然死した幼児が多数いるということです。
解熱剤が原因と思われる脳症の場合は、
服用後眠りについて2時間程度での突然死という急激な病状なので、
手のほどこしようがありません。

これらの症状とタミフルとの因果関係はまだ明らかにされていませんが、
乳幼児には、絶対に使用したくない薬です。
そもそも、発売元の中外製薬も、乳幼児への服用を奨めていません。
タミフルはアメリカの子どもに使われる総量の13倍もの量が日本の子どもに使われています。
タミフルは高価な薬なので、他国ではめったなことでは処方されないのです。
これほど子どもにタミフルを使用している国は日本だけです。

「大人ならいいのか」と問われれば、「やはりやめておきましょう」と私は答えます。
若い人への副作用のメカニズムもわかっていないのに、
大人なら安全と、どうして言えるでしょう。

2001年の発売以来、日本ではタミフルが大量に消費されてきました。
なんと、世界中のタミフルの75パーセントを日本で消費しているのです。

タミフルを使いすぎると、抗生物質の場合と同じように、
耐性ウイルスができる危険が指摘されています。
すでに、タミフルを服用した子どもから耐性ウイルスが発見されています。
これでは、タミフルが効かない形に
インフルエンザ・ウイルスが変異するのも時間の問題のように思われます。

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