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書籍と雑誌の要約と解説

自然流「せっけん」読本

洗たく、食器洗い、入浴、シャンプー、住まいのそうじ……

装丁
自然流「せっけん」読本 自然流「せっけん」読本
森田光徳(シャボン玉石けん株式会社初代社長)
農山漁村文化協会(セ032)
ISBN4-540-90130-3
1991/3/30
¥1171
それぞれ合成洗剤と石けんでどうちがうか――安全性、洗浄力、値段の比較、
あらゆる角度から総比べして、人と自然にやさしい洗たく、洗浄術を指南。
解説
私は合成洗剤を追放するための運動の一環として、
一七年間「無添剤石けん」を製造販売してきた。
この小著は、健康な「石けん生活」をおすすめするために、
合成洗剤の有害性と石けんがからだや自然にいかにやさしいかを述べている。
目次
  1. はばたけ、シャボン玉
    1. 洗剤屋が洗剤で皮膚湿疹
    2. 合成洗剤追放の自社工場建設をめざして
    3. 「シャボン玉スノール」誕生
  2. そもそもモノの汚れが落ちるとは
    ――「洗う」を科学する――
    1. 「洗う」とはモノとモノとの境界面の性質を変えることから始まる
    2. 界面活性剤、その多様な性質と働き
    3. 汚れが落ちるまで、そのプロセスを見る
    4. 界面活性剤の種類と見分け方
    5. 合成界面活性剤の毒性
  3. 石けんと合成洗剤、洗いざらい総比べ
    ――なぜ石けんでなければ人と自然は危ういか――
    1. 石けんの生い立ち
    2. 合成洗剤の生い立ち
    3. 石けんはやさしい
      1. 石けんと合成洗剤の違い
      2. 家庭科教科書のウソ
      3. 洗剤メーカーの消費者戦略
      4. 売上げは広告費に比例する
      5. 「品質表示」をみて安全、有害を確かめよう
      6. 恐ろしい野菜・食器の合洗あらい
      7. 無リン合成洗剤の助剤
      8. 生物に及ぼす影響
      9. 金魚やメダカが合成洗剤で続々死んでいった実験
      10. 黙殺された「川崎病」合洗原因説
    4. 石けんはきれい
      1. シャンプーやリンスは合成洗剤
      2. 下を石けんで洗う人がなぜ上は合成シャンプーか
      3. 自然派シャンプーにもご用心
    5. 石けんは安い
      1. “石けんを安く”
      2. 合成洗剤は高くつく
      3. 住居用洗剤も有害無益
    6. 石けんもどきにご用心
      1. ネズミもこわくて噛じらなくなった合成洗剤石けん
      2. ケン化法と中和法
      3. 透明石けん、殺菌石けんなどの石けんもどき
      4. 消費者からのお手紙
    7. 命の綱=飲み水にやさしい石けん
      1. 肝臓を侵す水道水のトリハロメタン
      2. 水汚染の犯人は今や工場排水より家庭排水
      3. トリハロメタンとは
      4. 水道水に舞い戻る合成洗剤
  4. 人と自然にやさしい洗たく・洗浄術
    1. 自然流洗たく術
      1. 予洗いは合理的
      2. 洗たくの順序
      3. ウール・絹・おしゃれ着の洗い方
      4. その他の洗たく
      5. 衣類の保存
      6. 土用干しはやめる
      7. 全自動洗濯機の場合
      8. オムツや下着が変色するとき
      9. 石けんで下着を洗うと黄ばむのは
    2. 住まいと食器の洗い方
      1. 油汚れの食器の洗い方
      2. フキンは清潔に
      3. 台所からリビングまで
    3. 髪と頭皮にやさしいシャンプー、リンス術
      1. フケと石けんカスは違う
    4. 子どもも安心、本物のシャボン玉遊び
      1. 子どもに危ない合成洗剤のシャボン玉液
      2. シャボン玉の魅力
      3. 安心、安全なシャボン玉液の作り方
    5. 消費者からの疑問・質問に答えるシャボン玉Q&A
      1. [資料]シャボン玉友の会
  5. 石けん運動の輪を広げよう
    1. 学校給食と行政
    2. 学校給食から合洗を追放した
    3. 石けん運動と廃油石けん
    4. 廃油石けんの作り方
    5. シャボン玉の輪を全国に
    6. [巻末付表]全国安全石けん製造業者リスト
文献
  • 『食品添加物公定書解説書』[P.32]
  • 『食品添加物の実際知識』[P.32]
  • 山口仲美『生きていることば』[P.44]
  • 『本草綱目』[P.46]
  • 夏目漱石『明暗』[P.46]
  • 『合成洗剤研究9号』「女子大生の合成洗剤使用に関する意識と実態」[P.50-51]
  • 日本消費者連盟『あぶない無リン洗剤』[P.52_59]
  • 『合成洗剤研究4号』「ウール洗いの洗濯用剤」[P.54]
  • 『朝日新聞』「こえ」1990年4月6日[P.56-57]
  • バリー・コモナー『なにが環境の危機を招いたか』[P.62-63]
  • 佐賀県立鳥栖高等学校『河川の汚濁と合成洗剤の生物に及ぼす影響』(1989年)[P.80-87]
  • 日本消費者連盟『消費者リポート766号』(1990年9月7日)[P.82-83]
  • 与謝野晶子『みだれ髪』[P.90]
  • 日本消費者連盟『消費者リポート562号』「ひろば」[P.91-92]
  • 西岡一『化粧品毒性テーブル』[P.96-97_112-113]
  • 高橋晄正 &里見宏&北野『薬の選び方便覧』[P.112-113]
  • 『コクトーの食卓』[P.115]
  • 『韓非子』[P.116]
  • 『暮しの手帖18号』[P.116]
  • 『毎日新聞』「水道水に新有害物質、肝臓侵すトリハロメタン」1980肝臓侵すトリハロメタン」1980円10月27日」[P.]
  • 『毎日新聞』「川は泣いている……」1989年11月8日[P.122]
  • 立花太郎『しゃぼん玉』[P.148-149]
  • 喜田川守貞『守貞漫稿』(1853年)[P.149]
  • 福岡市役所現業職員労働組合教委第二支部『学校給食から「合洗」が消えた』[P.167]
校正
  • 「無添剤石けん」⇒「無添加石けん」[P.4]
  • 「あぶない無リン合成洗剤」⇒「あぶない無リン洗剤」[P.52]
  • 「危ない無リン洗剤」⇒「あぶない無リン洗剤」[P.59_130]
  • 「暮しの手帳」⇒「暮しの手帖」[P.116]

内容

  • 一九四七年のアメリカ経済統計によれば、石けんだけ生産していたときの利益は、売上がの三〇%であったが、一九六七年の合成洗剤の利益率は売上がの五二%もある。[P.62]
  • 川崎病(後述)は、「洗剤と洗剤に含まれる螢光剤が、引き金となったアレルギーではないか」という学者もいる。[P.71]
  • 「主婦湿疹」は別名を「洗剤皮膚炎」という。[P.78]
  • 「私は無公害の安全な洗剤を使っています」と胸を張って言われた奥さんがいた。「なんという洗剤ですか」「アメリカのアムウエイです」聞いて私は絶句した。こういう人が案外多いのである。[P.103]
  • 洗濯のとき、石けん液に素手でさわってもブツブツなどできないで、ほんとうに助かっています。(広島市佐伯区 高柳厚子)[P.119]
  • 粉石けんは、合成洗剤と設備が同じであるから「螢光剤を使用していません」と表示していても、現品から検出される。[P.172]

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