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書籍と雑誌の要約と解説

痛風の正しい知識

1986年の初版から7年ぶりの改訂

装丁
痛風の正しい知識 痛風の正しい知識
鎌谷直之(膠原病リウマチ痛風センター助教授)
南江堂(ヘルスガイド)
ISBN4-524-20774-0
1986/12/15
¥1000
目次
  1. 痛風はどんな病気か
  2. 痛風の症状を知ろう
  3. 痛風発作はどうおこるか
    1. 発作は有意義なる警鐘です
    2. 痛風発作の見分け方 – 突然の、激しい痛み
    3. 発作のときのこころえ
  4. 発作以外にどんな症状があるか
    1. 痛風の症状、今、昔
    2. 痛風結節は尿酸のかたまりです
    3. 腎臓病は治療により激減する
    4. 尿路結石症は痛みと血尿に注意する
  5. 尿酸が痛風の原因
    1. 痛風は全身病です
  6. 尿酸とは何か
    1. 尿酸のもとは遺伝の文字です
    2. 尿酸がたまると各臓器に障害がおきます
    3. 体内の尿酸の働き
    4. 尿酸の結晶化と臓器障害の関係
  7. 痛風の奥にひそむ原因
    1. 一次性痛風と二次性痛風
    2. 血圧の薬には要注意です(二次性痛風)
    3. ほとんどの痛風は原因不明です
    4. 特殊な痛風は一般の痛風のモデルです
  8. 遺伝、環境、食事と痛風
    1. みんな遺伝病を持っています
    2. 病気のない集団はほろびます
    3. 文明と成人病
    4. 環境と遺伝
    5. 痛風とアルコール
    6. 痛風と食事
    7. 激しい筋肉運動
    8. 精神的なストレス
    9. 活動的な性格
  9. 大事な検査と診断
  10. 痛風の診断法
    1. 尿酸結晶の証明がもっとも確実な方法です
    2. 痛風の診断のめやす
  11. 尿酸値の読みかた
    1. 血清中の尿酸の測定法は
    2. 尿酸値の正常範囲は男と女で違います
    3. 尿酸値は変わるか
    4. どれくらいの尿酸値が一番良いか
  12. 腎臓と尿路結石のチェック
    1. ぜひ調べておきたい1日分の尿酸排泄量
    2. 必ず必要な腎機能のチェック
    3. 尿酸結石はレントゲン写真には写らない
  13. 痛風で合併しやすい他の病気のチェック
    1. 尿毒症は昔の話、今は心臓と脳が問題です
  14. 段階をおって痛風、高尿酸血症の治療をすすめる
  15. 痛風発作の治療
    1. コルヒチンは予感があったときに1錠だけ
    2. いろいろある非ステロイド系の抗炎症剤
    3. 抗炎症剤の服用は「3、3、3の原則」です
    4. 抗炎症剤服用の変法
    5. 薬の名前は覚えておきましょう
  16. 尿酸代謝障害の治療
    1. 周期的訪問者
    2. 尿酸排泄剤は腎臓に働く
    3. 尿酸代謝を是正するアロプリノール
    4. アロプリノールか尿酸排泄剤か
    5. 薬は同じ量を確実に飲む
    6. 薬がきいてくると発作がおきやすい
    7. 食事と生活の注意
    8. 治療するか、しないか、それが問題です
  17. 痛風治療の悪い例
  18. 痛風の合併症の予防と治療
    1. 尿路結石は尿のアルカリ化で予防する
    2. 高脂血症、高血圧、肥満などの治療は
  19. 痛風によく似た病気の見分け方
    1. 慢性関節リウマチ
    2. 変形性関節症
    3. 偽痛風
    4. 外反母趾
    5. 肥満
    6. その他の病気
  20. 痛風とうまくつきあう方法
    1. 記録に便利な患者手帳
    2. 体重のコントロールは「食品交換表」で
    3. 「痛風友の会」へ
    4. 海外で発作がおきたら
  21. 痛風発作治療例・尿酸コントロール剤一覧表

内容

コルヒチン症候群[P.102]

痛風発作を一度おこしたのちに、お医者さんからコルヒチンをもらっています。
「今度おきたら、これを1時間おきに飲むように」といわれています。

あるとき、やつれきった顔で外来に来られました。
「いやもう下痢が激しくて、どうしようもない」
こういうのが典型的な、いわば「コルヒチン症候群」です。
このコルヒチン大量服用法がちゃんと教科書にも書いてあるのですから無理もありません。
ただちにコルヒチンを中止し、抗炎症剤にきりかえて、
とくに問題なく発作はおさまりました。
コルヒチンは1日1錠を原則とします。お忘れなく。

発作アロプリノール症候群[P.103]

尿酸値10.9mg、アロプリノール1日200mg(2錠)を処方されていましたが、忙しくて服用をやめました。
10日前より右膝に発作あり、大変ということでアロプリノールを飲み始めました。
「薬をちゃんと飲んでいたのに、発作はいっこうにおさまらない」という訴えで来院しました。

こういう患者さんが非常に多く、困ってしまいます。
いわば「発作-アロプリノール症候群」です
(なお、コルヒチン症候群も、発作-アロプリノール症候群も私の造語ですので一般には通用しません)。
「アロプリノールやユリノーム、プロベネシドは発作の薬ではありませんよ」
と口を酸っぱくしていっているのに、こういう例があとをたたないのはどういうわけでしょう。
たぶん、自分で服用を中止したうしろめたさもあって、
「発作だ、やっぱりきたか」というのであわてて飲むのでしょうが、
まったく逆効果であることを知るべきです。

患者手帳[P.128]

患者手帳は市販されていますので、近くの書店か、
「痛風友の会へ連絡すれば手に入れることができます。

文光堂『痛風・高尿酸血症 患者手帳』

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