バベルの図書館

書籍と雑誌の要約と解説

ウンココロ

しあわせウンコ生活のススメ

装丁
ウンココロ ウンココロ
寄藤文平&藤田紘一郎
実業之日本社
ISBN4-408-01726-4
C0095
2005/05/05
¥1300
帯紙

通になるなら、便通がいい。
ウンコを知ることは、自分の体を知ることです。
絵でわかる「ウンコの本」。

目次
  1. INTRODUCTION
    はじめに
  2. UNCO DATA
    数字で見るウンコ
  3. UNCO CYCLE
    ウンコサイクル
  4. UNCOMATRIX
    ウンコマトリックス
  5. UNCO BALANCE
    ウンコバランス
  6. UNCO LIFE
    ウンコライフ
  7. UNCO COLOR CHART
    ウンコカラーチャート
  8. UNCO KNOWLEDGE
    ウンコのうんちく
  9. A POSTSCRIPT
    あとがき
文献
  • 五味太郎『みんなうんち』[P.93]
  • クォン・ジェンセン&チョン・スンガク『こいぬのうんち』[P.168]

内容

  • 寄藤文平の脱糞事件[P.4]
  • ウンコは子ども時代のヒーローでした[P.6]
  • 食べたものがカラダの中で消化されて、ウンコになって出てくるのに、だいたい10~12時間ぐらいかかるといわれています。[P.10]
  • ウンコの総量[P.12-16]
  • ウンコの末路[P.34]
  • インドネシアのサルのウンコからできたコーヒー。[P.48]
  • ウンコの中にはカラダによい成分が含まれていることがわかってきています。[P.48]
  • 江戸時代ウンコは大切な商品として取引されていました。[P.48]
  • ケニヤのマサイ族はウンコを家のカベにして使っています。[P.48]
  • OLたちのウンコがきわめて小さく、80グラム程度しかなかったという調査結果がある。[P.90]
  • 太古のアメリカ先住民族のウンコには、麦ワラや羽毛、種子などが混じっており、一回分のウンコの量が800グラム、繊維質だけで150グラムが出てきたという話を、姫路工業大学の辻啓介教授から聞いたことがある。[P.90-91]
  • 太平洋戦争にまつわるウンコ話[P.90-91]
  • 究極のウンコ[P.91-93]
  • ウンコの色は黄褐色がよいが、これは胆汁の色なのだ。[P.92]
  • 読売ジャイアンツにまつわるウンコ話[P.93-94]
  • 腸の状態がよい人は脳の調子もよいので、集中力もあるし、性格も活発になります。[P.98]
  • 「宿便」、「腸内戦場」ともに、医学的根拠はありません。[P.119]
  • 少量のお酒は快便につながりますが、飲み過ぎはよくありません。[P.122]
  • 便秘のときにたばこを吸うとウンコが出るという人もいますが、胃腸を刺激することなのでやめましょう。[P.123]
  • ウンコアトピー[P.132]
  • 現代女性のうち、じつに48パーセントの人が便秘で苦しんでいる。その約七割は、五日に一回しか排便しないというデータが報告されている。[P.135]
  • 過敏性腸症候群[P.136-137]
  • 本屋や図書館に行くとどうしてウンコがしたくなるの?[P.138]
  • 慢性的な便秘の人だけでなく、自分では気がついていない便秘の人も含めると、日本人の約八割は便秘といわれている。[P.140]
  • クスリを飲み続けると腸はそれに反応して、正常にウンコを作ることも、出すこともやめてしまいます。[P.142]
  • ウンコの色[P.153-155_164]
  • 夢占いでは、「ウンコの出る夢」はたいてい吉夢だといわれています。[P.158]
  • パプアニューギニアマウントハーゲン地方の人々は男性が女性のウンコする場面を見たら「寝ない?」と誘うのが常識。女性はたいていOKする。[P.166]
  • 著者たちのユーモラスな出会い[P.168-169_172-173]

寄藤文平の脱糞事件[P.4]

はじめてウンコに触ったのは、小学校3年生のときでした。
トイレでズボンを下ろすより早く、ウンコが出てしまったのです。
ガマンしてようやくの思いでトイレまでたどりつきましたが、
トイレに入った瞬間、気がゆるんで出てしまいました。
僕は出てきたウンコをダイレクトに手でつかみました。

ウンコは思ったよりもヌルヌルしている。

紙粘土のようなものだと思っていたウンコは、どちらかといえば
濡れた石けんといったほうがよく、つかんだ瞬間、
指の間から滑り出て、キンタマの裏へ入り、さらにまさぐるうちに、
パンツから転げ出て、太股の裏を滑降して
ズボンの裾から床に抜けたのでした。
ウンコはやさしくつつむように触らなければいけない。
ウンコから最初に学んだことでした。

ウンコは子ども時代のヒーローでした[P.6]

トイレ、机、グラウンド、壁、白く曇った冬のガラス窓。
あらゆるところにウンコを描き入れたものです。
絵を描く楽しみを教えてくれたのもウンコでした。

ウンコの総量[P.12-16]

日本人が一日どれくらいのウンコを出すかというと、
平均で200グラムぐらいだそうです。

中略

日本の一日のウンコ量は、だいたい
2万5487トンくらいになります。

中略

さらに、世界の一日の総ウンコ量を
すごく単純に計算すると
124万2200トン。

よくわからないけど、たぶんすごい量。

124万2200トンのウンコを
畳一畳の広さに重ねると、
高さ760000メートルです。
宇宙まで突き抜けてしまいます。
でも、東京ドームだと1個分でした。

200g x 6211000000 people = 1242200000000 g = 1242200 t
TokyoDome = 1240000 m3
1242200 t ÷ 1240000 m3 = 1.00177

ウンコの末路[P.34]

トイレで水に流されたウンコは、下水道管を通って下水処理場に行き、
処理されます。そこで、だいたい80パーセントが水となり、
一部は海に流れて、残りは街の噴水になったり、工場水として使われたり、
再び、トイレでウンコを流す水となって戻ってきたりします。
今の日本では、ほとんどそうです。

太平洋戦争にまつわるウンコ話[P.90-91]

太平洋戦争中、米軍が日本軍の露営地跡を調べたことがあった。
見ると、ウンコの量がやたらに多かったのだ。
それから推定した日本軍の兵力は大変な数になり、
米軍は恐れて、その場から撤退したという。
しかし、当時の日本兵のウンコはすごく大きく、400グラム近くあり、
100グラムのウンコをしていたアメリカ兵が
間違って兵力を数えてしまったということだった。

究極のウンコ[P.91-93]

兵庫医科大学の教授をしていた下山孝先生によると
「バナナ型で、切れがよく、ドボンと沈み、黄褐色、
量は100グラムから200グラム」ということであった。

中略

辻教授のいう「究極のウンコ」は、これとはちょっと違う。
「ウンコは水に浮かぶのがよい」という。
「食物繊維が多ければガスが発生するから浮かぶ。
そして数分後に泡を残して沈む。これが究極のウンコだ」という。

読売ジャイアンツにまつわるウンコ話[P.93-94]

読売ジャイアンツの監督をしたことのある水原茂氏が
慶應義塾大学の野球部の監督をしていたとき、
先発投手にこんな質問をよくしていたという。

「君、今朝のウンコは沈んだか、浮いたか」

このとき、先発投手が「浮いた」と答えたら、
リリーフ投手を早めに用意して練習させたという。

ウンコアトピー[P.132]

最近、アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくに苦しむ子どもが増えてきた。
生まれた子どもの二人のうち一人が、
このようなアレルギー性疾患にかかるような時代にあったのだ。
その原因は母親のウンコにあったといえば驚くかもしれないが、
これは本当の話なのだ。
子どもの運命は、まさに母親の「ウン」にかかっているといってよいだろう。

女性が出産した場合に、その母親が腸内環境を整えることを怠り、
腸内に悪玉菌を多数保有していると、その赤ちゃんは生まれた瞬間から、
悪玉菌のダメージを受けてしまう。
このことが、アトピー性皮膚炎などを招く恐れがあるという報告がなされているのだ。

過敏性腸症候群[P.136-137]

男性の場合では、逆に下痢で悩まされている人が目立っている。
緊張すると下痢をしたり、ちょっとビールを飲んだだけで症状がでる。
「過敏性腸症候群」という病気で悩んでいる人たちで、
働き盛りの十人に一人がこの病気だという。
駅のトイレにたびたび駆け込む事例が多いため、
またの名を「各駅停車症候群」と呼ぶらしい。

本屋や図書館に行くとどうしてウンコがしたくなるの?[P.138]

木のニオイや、木の成分をかぐとウンコが出るようにできている。
本は木でできている。
本は木のパイプからできているので本屋さんは森と同じ。

ウンコの色[P.153-155_164]

色は黄色系が好ましい。
これが黒色系だと食道・十二指腸・小腸などからの出血の可能性がある。
灰色だと胆石や脾臓の病気が考えられる。
赤ちゃんが緑色便をすることがあるが、
これは胆汁の色素が腸の細菌で酸化されない場合に起こる。

もっとも、とくに病気ではなくとも
ウンコの色が変わることがあることも知っておく必要があるだろう。
例えば、肉ばっかり食べた場合やチョコレートなどの食べすぎでウンコは黒褐色になる。
便秘はすればするほど、色は黒っぽくなっていく。
薬を飲むとウンコの色が変わっていくことなどである。

*

ウンコに色がなくなるのは栄養が足りないため。
日本ではあまり見られません。
しっかり食べることでウンコは健康な茶色になります。

著者たちのユーモラスな出会い[P.168-169_172-173]

二人の若者が僕の研究室に入ってきた。
現在、イラストレーターとして活躍中の寄藤文平さんと、
実業之日本社の太田真弓さんだったのだ。

二人とも大のウンコ好きというのだ。
とくに寄藤さんにとって、
ウンコは絵を描く楽しみを教えてくれた恩師ともいうべき存在だとか。
そして寄藤さんは、ウンコを思い出すと素直な自分に戻ることができるのだそうだ。
一方、太田さんは美女ながら、食事中も「ウンコ・ビューティー」とか、
「ウンコ・バランス」とか訳の分からぬウンコ語をしゃべりまくるような人なのだ。

*

この本を作るにあたり、ウンコを羊羹にして食べる夢を見ました。
塩味でした。僕にとってウンコはとても楽しい存在です。
今でも紙に余白があるとウンコを描いてしまいます。
ウンコ自体が好きなのか、ウンコの絵が好きなのか、
その辺は微妙ですが、少なくともウンコをタブーにせず、
楽しく分かり合える本を作りたいというのが、僕の望みでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です