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書籍と雑誌の要約と解説

あぶないアルミニウム

もう始まっているアルミニウムの脳内蓄積

装丁
あぶないアルミニウム あぶないアルミニウム – もう始まっているアルミニウムの脳内蓄積
高橋滋也(薬剤師・テクニカルライター)
三一書房
ISBN4-380-99232-2
2000/01/15
¥1500
解説
出版界でも、マスコミ界でも、
痴呆問題をテーマとしてアルミニウムとの関係を取り上げることは、
タブー視されているようです。

理由は明確です。
アルミ関係業界が「アルミニウム・安全キャンペーン」や
「アルツハイマー型痴呆・無関係キャンペーン」を推進していて、
アルミニウムの安全イメージを損なうような記事や言論的な表現を見つけると、
業界団体が結束して、抗議や言論統制的な介入の圧力をかけてくるからです。

このため、気の弱い出版社や編集者は、腰が引けてしまって、
主張すべきことを避けてしまう風潮があるからです。

私も、この著作を思い立ったとき、何人かの友人から、
そろそろ現役を引退する頃なのだから、あえて火中の栗を拾うようなこともあるまい。
安穏な老後を過ごしたいのなら、
そんな憎まれ役をかって出なくてもいいじゃないか……という忠告を貰いました。
また何人かの友人からは、あえて火中の栗を拾おうとする君の気持ちは、よく判る。
君の勉強の成果だ。思っていること、言いたいこと、知らせたいことを、
誰はばかることなく発表したらいい。
それを君の壮挙として声援したい……と、励ましの言葉を頂きました。

もう数年来、ボケのウォッチャーとして、ボケ防止の勉強をしてきて、
もととなる原稿や材料を、多く書き貯めてきたことでもあり、
その中で掴み取った情報を広くお知らせすることが、
これからの老後のクォリティ・オブ・ライフを望む多くの方々のために、
少しでもお役に立つのであるならば、たとえ憎まれっ子になっても、
あえて火中の栗を拾おう……という決心をしました。

実際に、資料や文献や書物を探して勉強をし、いろいろな情報を把握し、
私なりに理解していく過程で、私も、なんらかの代弁者になるべきではないか……
という使命感みたいなものを、覚えたのです。

一つは、知らなくてはならない情報が、眠ったままでいること。
もう一つは、知らせるべき情報が、知らされずに見過ごされていること。
そして、本来考慮されるべき情報が不在のまま、良否の判定やさまざまな判断がなされ、
世間がそれを気づかずに受け入れていることです。
私は、なんらかの目的や利害がからまって、
故意に情報が隠蔽されたり、曲げられたりしているとは思いたくありません。
しかし、私が知りえた情報で、これはお知らせする価値のある情報と考えたものを、
自分なりに整理して、お知らせするために、本書の著作を思いたちました。

目次
  1. フケない・ボケない・ネコマない
    1. アルツハイマー型痴呆とは、どんな痴呆か……?
      1. 「モノ忘れ」と「痴呆」
      2. 痴呆の<症状>と<原因>について
      3. 「アルツハイマー型老人性痴呆」の特異的な症状のプロセス
      4. 「アルツハイマー型老人性痴呆」の症状は、どうして起こるのか……?
      5. 大脳皮質の萎縮や脳神経細胞の欠落・空洞化は、どうして起こるのか……?
    2. なぜ、アルツハイマー型痴呆が増えてきたのだろうか……?
      1. 食生活の豊かさと便利革命の歩みとアルミニウム
      2. 私が、痴呆を恐れ、アルミニウムを忌避する理由
      3. もう手遅れではないか……という危惧
      4. 超高齢社会に向けて、この予防マインドが重視される人たちとは……?
      5. 団塊の世代の女性には、なぜ、<予防原則>の実行が大切か……について
    3. アルツハイマー型老人性痴呆<予防原則>の実践
      1. アルツハイマー型老人性痴呆にはなりたくない
      2. <予防原則>の考え方
      3. この<予防原則>実践のための「予備知識」の説明
    4. <予防原則>に良いこと① 超高齢者の元気に学ぶ
      1. 老いてますます盛んな人々の群像
      2. 心や気持ちの持ち方と脳の鍛え方
      3. 脳に良いことしよう……脳の鍛え方の工夫
    5. <予防原則>に良いこと② 脳を健康にする食事と栄養
      1. 脳の健康に良い食事の考え方
      2. 細胞を若返らせる食べ物……「核酸」を多く含む食材
      3. 細胞の老化を防ぐ食べ物……「抗酸化物質」を多く含む食材
      4. 青い魚を食べる……そこにEPAがある
      5. 脳の栄養素……DHAもある
      6. コレステロールの何が悪くて、何が良いのか……?
      7. 脳に良いビタミン類とは……?
      8. <良い水>を飲もう
    6. <予防原則>に良いこと③ フケない・ボケない・ナコマない
      1. フケない・ボケない・ネコマない……ための生活術
      2. カルシウムの摂取を十分に……そして骨を強くする工夫
      3. 転倒は骨折のもと、骨折は寝たきりのもと
      4. テレビでできる<頭の体操>
      5. 夫婦同士のトキメキを……
      6. 明るく、頭を使って、あきらめない……
      7. 早期診断・早期治療が重要です……
  2. アルミニウムは捨てなさい!!
    1. 透析痴呆とアルミニウム
      1. ご存知ですか?透析でなぜ、痴呆が起きたのか……
      2. ではなぜ今、<透析痴呆>が、起きないのか……?
    2. アルミニウムの神経毒性
      1. アルミニウムは<軽金属>か、<重金属>か……?
      2. アルミニウムの<神経毒性>を示す数々の事実
      3. 血液脳関門とアルミニウムの脳内侵入
      4. アルミニウムは、このようにして血液脳関門の関所を通る
      5. アルミニウムには、<予防原則>が機能していない不思議
      6. アルミ業界団体も、アルミの神経毒性を認めているのに……
    3. 水に溶けるアルミが要注意
      1. アルミニウムという金属
      2. われわれの<食の周辺>に、アルミニウムが多過ぎる
      3. データで示された飲料水中のアルミニウム濃度
      4. 飲料水の疫学調査では……アルミニウムは、ほとんどが<クロ>
      5. 水道水は安全か……?
      6. 浄水器に<アルミ除去機能>はあるのか……?
    4. 食品・食材に含まれるアルミニウム
      1. 人の身体に含まれている元素
      2. アルミニウムは、人体にとって<超微量元素>ではないか……
      3. 『食品成分表』と『食品の微量元素含量表』
      4. 「海草」や「藻類」が<要注意>
      5. 「番茶」や「ウーロン茶」も<要注意>
      6. 添加物を使った「パンと菓子類」も<要注意>
      7. 「ミョウバン」を添加した漬物も<要注意>
      8. その他のアルミニウム多量含有食品
      9. アルミのデータがないことは、アルミが存在してないことではない
    5. 市販の胃腸薬は、安全か……?
      1. 透析患者には、<禁忌>のアルミ製剤
      2. 市販の大衆胃腸薬の<危険性>について
      3. アルミ製剤の服用と痴呆との因果関係は、まだ不明ではあるけれど……
      4. アルミニウムの大量摂取につながる危険性……製造・販売の禁止を望みたい
      5. アルミニウムを含むその他の医薬品
    6. 業界よ、驕るなかれ! 業界団体の活動と業界の論理
      1. 業界団体の活動は、<公平で、客観的>か……?
      2. 業界が非難している<マスメディア>の報道について
      3. 朝日新聞の記事に、業界団体が噛みついた……
      4. アルミ業界の「意見広告」のまやかし
    7. アルツハイマーを克服する日
      1. 日本の<脳研究>に関する「長期計画」
      2. 老人性痴呆の実態把握が進む
      3. 研究環境の整備が進む
      4. 学際的な脳科学の研究が進む
      5. アルミニウムの蓄積とβアミロイドタンパク生成との関係の解明
      6. 有効な治療薬の展望
      7. 脳機能の改善にNGF(神経細胞成長因子)の実用化
      8. ダイナミックな神経細胞の移植と脳内増殖
文献
  • 日本化学会『化学総説・微量金属の生体作用』
  • 透析療法合同専門委員会『血液浄化療法ハンドブック』
  • 黒田洋一郎『ボケの原因を探る』
  • 大友英一『からだの科学・特別企画ぼけ』
  • 長谷川和夫『痴呆 予防と介護』
  • 藤本大三郎『老化を防ぐ科学』
  • 桜井弘『金属は人体になぜ必要か』
  • 真蔦栄『アルツハイマーの夜明け』
  • 細貝祐太郎・松本昌『見直したい食の安全性』
  • 水島裕・宮本昭正『今日の治療薬』
  • 香川綾『四訂食品成分表』
  • 今堀和友『老化とは何か』
  • 中川八郎『脳の栄養 – 脳の活性化を探る』
  • 水谷俊雄『脳の老化とアルツハイマー病』
  • 高木貞敬『脳を育てる』
  • 早瀬圭一『人はなぜボケるのか』
  • 千葉百子『Toxicology Today』
  • 川合述史『脳と毒物』
  • 大木幸介『やる気を生む脳科学』
  • 柳沢桂子『脳が考える脳』
  • 仙波純一『脳と生体統御』
  • 井原康夫・植木彰『ボケを防ぐ本』
  • 高田明和『脳が若返る』
  • 長谷川和夫『老年期痴呆(呆け)を恐れる方へ』
  • 大島清『人生、脳の鍛え方で面白くなる』
  • 朝長正徳『脳は老化するか』
  • 長谷川和夫『老年ぼけを防ぐ』
  • 総務庁『高齢社会白書』
  • 畠中寛・池上司郎・有松靖温『脳の老化』
  • 森昭胤『脳・100の新知識』
  • 小川紀雄『脳の老化と病気』
  • 筏義人『環境ホルモン』
  • 日本精神神経学会『アルツハイマー病と老年期の痴呆』
  • 池田義雄『サラリーマン病気学』
  • 鬼頭昭三『成人の健康科学』
  • 師岡孝次『痴呆にきく薬』
  • ベンジャミン・S・フランク『老化は食べ物が原因だった』
  • 『食品の微量元素含有表』[P.148_150]

内容

  1. アルミ製品の誕生[P.32-34]
  2. アルミの製造方法[P.34-35]
  3. 透析痴呆[P.106-107]
  4. アルミの毒性研究[P.114]
  5. アルミ鍋溶出実験[P.123]
  6. アルミ缶溶出実験[P.127]
  7. 日本のアルミ行政[P.132-133]
  8. アルミ公害告発史[P.169-173]
  9. 新聞社のアルミ告発は広告掲載で弾圧[P.180]

アルミ製品の誕生[P.32-34]

戦後、家事の省力化をめざす家電ブームが進むなかで、
一九五五年に「電気炊飯器」が登場しました。
水加減だけを適当にやれば、あとはスイッチを入れるだけで、
うまい具合にご飯が炊きあがるのですから、この電気炊飯器は、たちまち普及しました。
台所の象徴的な便利革命の一つです。
その革命とともに、毎日の飯炊き釜から「鉄」が引退し、
「炊飯器の内釜」の「アルミニウム」と交代しました。

一九五八年、わが国で初めて「缶ビール」が発売されました。
翌一九五九年には「缶入りトマトジュース」が、一九六五年には「缶入りコーラ」が発売。
ビンよりも軽くて便利、さらに当時の使い捨て志向とともに、
ビール・ジュース・清涼飲料類の包装容器としての「アルミ缶」は、
爆発的にシェアを伸ばしました。

そして、一九七〇年には街頭の「自動販売機」が一〇〇万台を突破、
「缶入り飲料」の売上げに拍車をかけました。
「ガラスビン」が「アルミ缶」へ交代した象徴的な「包装容器革命」といえるでしょう。

もう一つの簡便志向の象徴的な食卓革命は、インスタント食品の登場でした。
お茶漬け海苔、コーヒー、ラーメンなどがぞくぞく登場するなかで、
一九六八年に初めて発売され、
レトルト(調理済み)食品のジャンルをひらいた「カレーパック」に注目しましょう。
パックのまま湯煎で温め、あとはご飯にかけるだけで、
じっくり煮込んだカレーライスが賞味できるのですから、
簡便志向の消費者にうけるとともに、各種の後発商品がぞくぞく市場に出回りました。
そしてその密閉性の良い包装容器に使われているのが、これまた「アルミニウム」なのです。

アルミの製造方法[P.34-35]

アルミニウムという元素は、酸素、ケイ素に次いで、地球上で三番目に多い元素です。
鉄の二倍もあるのです。
にもかかわらず、実験室で金属の単体として初めてとりだされたのが、一八二五年のことです。
それは、すこぶる希少で貴重な存在でした。

一九世紀も末に近い一八八六年に、アメリカとフランスで偶然にもよく似た
「電気分解法」による金属アルミニウムの大量生産方式が、開発されました。
そしてその三年後の一八八九年、ドイツでこの電気分解法に改良を加えて、
もっと効率的なアルミニウム製錬法が開発されました。

金属アルミニウムが、初めて大衆の手に届く価格で生産され、
鍋釜などの調理器具として一般家庭レベルに普及した国が、
この効率的なアルミニウム製錬法を開発したドイツであろうことは、容易に想像できます。
また、ドイツ人の合理性は、軽くて扱いやすく、熱伝導の効率もすぐれた調理器具として、
伝統的な煮込み料理をつくる「シチュー・パン」などに応用したことも、
これまた容易に想像できます。

そして、その一〇余年後に、
世界で初めてとされる「アルツハイマー病第一号患者」が出現しているのです。
そこにも、なにかの因果関係の匂いがします。

透析痴呆[P.106-107]

一九七二年に、アメリカで透析を受けていた患者が、
急性痴呆を起こして、亡くなるという医療事故が起きました。

死亡した患者の脳を解剖すると、アルミニウムの蓄積が異常に多く認められました。

この異常に多いアルミニウムが、短期間に、透析患者の脳内に蓄積したことは、
透析の方法そのものに、深い疑念を抱かせたのです。

しかし、その疑念は、間もなく解明されました。

その一つが、腎不全にしばしば併発する「高リン血症」を防ぐために、
「水酸化アルミニウムゲル」を投与していたことが、指摘されました。
「水酸化アルミニウムゲル」は、今でも、医薬品の制酸剤として経口的に投与されているもので、
痴呆に対して、危険性があろうという認識のなかったアルミ製剤です。

しかし、経口的に服用して消化器系を通じて吸収されても、
腎臓による排泄が不全だと血液中に取りこまれて、脳への侵入を容易に許したものと思われます。
(このため、1992年に、透析患者へのアルミ製剤の投与は、禁止されました。
また、高リン血症に対応する薬剤としては、現在は「炭酸カルシウム」の投与が適用されています)

アルミの毒性作用[P.114]

●アルミニウムの脳内投与によって「てんかん」が起こることが、
 知られており、「てんかん」の実験モデルとして、使用されています

●一九六五年、兎の動物実験で、アルミニウムの脳内投与によって、
 アルツハイマー病の特徴とされる「神経原繊維変化」に類似した器質的な変性が、
 生じたことが発見され、アルツハイマー病との関係が示唆されました。

●東京大学医学部・湯元昌氏のラットの動物実験では、
 アルミニウムの投与により脳神経細胞の「樹状突起」の萎縮や、
 シナプスの「受容体」の数の減少など、脳神経細胞の機能低下が観察されています。

●(財)東京都神経科学総合研究所・神経生化学研究部門で実施した
 培養神経細胞系を用いたアルミニウムの毒性実験では、
 投与量などの実験条件を正確にコントロールしながら、
 長期に渡って神経毒性を観察した結果、
 シナプスの減少、タウタンパクやβアミロイドタンパクの蓄積など、
 アルツハイマー病の病理所見を類推させる結果がえられています。

アルミ鍋溶出実験[P.123]

なべからのアルミニウム溶出     「NETWORK」特集から引用
測定者 年代 方法 結果
Lione 1985 トマトを2時間調理後
一晩放置
1.94mg/60ml(32ppm)
3.89mg/60ml(64.8ppm)
Tennakone 1987 クエン酸(pH3)で沸騰
トマト(50g)を250mlの水で煮る
最初の10分間で200ppm、最終的に600ppm
10分間で150ppm
French 1989 希薄な蓚酸で、30分煮沸
酢酸、クエン酸で30分煮沸
300~400ppm
2~10ppm
Liukkonen 1992 水道水を煮沸、1時間後コーヒーマシーンからも溶出 15ppm
松島 1995 塩分2%、酢酸0.4%で、5分間の加熱
同条件で30分間の加熱
50ppm
180ppm
軽金属協会 1997 おでん(pH6.2)、95℃30分間の加熱
ふかひれスープ(pH4.8)
トマト野菜ジュース(pH4.0)
0.3ppm
0.1~0.3ppm
0.3~0.8ppm
熊本県消費生活センター 1997 1%食塩、沸騰10分後24時間放置
4%酢酸、沸騰10分後24時間放置
0.03~0.11ppm(アルマイト加工有り)
0.05~9.15ppm(アルマイト加工無し)
4.30~14.92ppm(アルマイト加工有り)
1.15~18.42ppm(アルマイト加工無し)

アルミ缶溶出実験[P.127]

飲料水中のアルミニウム濃度 「月間現代」から引用
ビール 0.35ppm
スポーツ飲料 0.5ppm
サイダー 0.21ppm
炭酸入り果汁(モモ) 2.4ppm
炭酸入り果汁(リンゴ) 0.4ppm
果実酒(アンズ) 0.95ppm
果実酒(ウメ) 0.58ppm

日本のアルミ行政[P.132-133]

法律で決められていた水道水の水質基準のチェック項目には、
二六もの項目が示されていたにもかかわらず、
アルミニウムの許容量を示す項目は、ありませんでした。

そして、平成四年(一九九二年)に、
新たに厚生省が大幅に改正した「水道法に基づく水質基準に関する省令」でも、
「健康に関する項目・二九項目」のなかにも、
「水道水が有すべき性状に関連する項目・一七項目」のなかにも、
「水質基準を補完する監視項目・二六項目」のなかにも、
アルミニウムに関する項目は、含まれていません。

やっと、「水質基準を補完する快適水質項目・一三項目」のなかに、
「目標値」としてアルミニウムが出てきているのです。

目標値は、〇・二mg/リットル(〇・二ppm)となっています。
この目標値は、おそらくWHO(世界保健機構)の水質基準に準じたものと思われますが、
「基準値」としないで「目標値」というところに、アルミニウムを位置づけたことは、
日本の厚生行政におけるアルミニウム認識の甘さを、これまた示すものと、いえそうです。

「基準値」には、その数値を越えてはならない……という規制力がありますが、
「目標値」は単なる目安のようなもので、規制力はありません。

また、定量的な目標値としての……〇・二mg/リットル(〇・二ppm)という数値も、
疑問のある数値で、欧米で行なわれた飲料水に含まれるアルミニウムの疫学調査では、
有意に危険率が高いとされている数値なのです。

アルミ公害告発史[P.169-173]

●テレビでは……

①一九九六年の九月に、
日本テレビのニュース番組「きょうの出来事」のなかで放映された
「痴呆とアルミニウムとの関係」という「報道特集」。

テレビが、初めて「アルミニウム危険説」に踏み込んだ番組です。

②一九九七年四月、フジテレビの時局番組「報道2001」のなかで、
「この物質が危ない、アルツハイマー病最前線」というタイトルで、取り上げられました。

●雑誌では……

講談社の月刊雑誌「現代」の一九九七年ニ月号に、
「大特集『脳』の不思議」が特集として組まれ、
そのなかに「アルツハイマーの原因はアルミニウムか」というタイトルの記事がありました。

●新聞では……

①「毎日新聞」(一九九六年三月一五日)に掲載された
「アルミは脳の“敵”!?」というタイトルの記事。

②「朝日新聞」(一九九七年七月二一日)に掲載された
「現代養生訓(いまどきのけんこうのひけつ)」というシリーズ・コラム記事。
「ぼけ防止の12・<アルミをめぐる疑問にお答え>」という見出しで、
読者からこのコラムに寄せられた幾つかの疑問に答えた記事。

③「読売新聞」(一九九八年四月二〇日)に掲載された
「アルミとの因果関係は・アルツハイマー病」というタイトルの報道記事。

新聞社のアルミ告発は広告掲載で弾圧[P.180]

アルミ製品でアルツハイマー病になった人は確認されていません

最近、アルミニウムがアルツハイマー病の原因であるかのような説が流されていますが、
これには確かな根拠はなく、WHO(世界保健機構)をはじめとする
公的機関やアルツハイマー病協会では、否定する見解を出しています。

私たちは生活の中で、アルミニウムを空気や飲料水、食品、食品添加物、調理器具、
そして医薬品類から摂取していますが、経口摂取されるアルミニウムのうち、
99.0-99.9%は身体を素通りしています。

また、腸管から吸収されたアルミニウムも、身体の代謝機能により、
小水、汗、毛髪、爪などで、ほとんど全部体外に排除されることがわかっています。

金属製の調理器具では、どのような素材のものでも、
食品と接触した場合、若干の金属の溶出が認められます。

アルミ製品からのアルミニウム溶出量は、
通常の調理では1リットル当たりで0.1-0.3ミリグラムという、ごくわずかな量です。

日本人は、食品そのものから1日に4.5ミリグラムの
アルミニウムを摂取しているといわれています。

これと比べても調理器具からの摂取量は、はるかに少なく、
人の健康がこれで左右されるようなものではありません。

厚生省は、WHOの基準から「アルミニウムの一生涯摂り続けても
健康上問題がない量を、1日当たり50ミリグラム」と考えています。

アルミ製品は、これまで100年余、数十億以上の人に使われてきましたが、
健康障害を起こしたという報告は一例もなく、
また、世界中でアルミ製品を規制している国もありません。

軽くて熱伝導がよく、お値頃のアルミ製調理器具を安心してお使いください。

★平成9年9月24日から30日にかけて、朝日新聞の東京本社版、大阪本社版、
西部本社版、名古屋支社版、北海道支社版の家庭欄に掲載された……
軽金属製品協会・家庭日用品部会の「意見広告」。(スペースは、5段・1/2)

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