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書籍と雑誌の要約と解説

新々あぶない化粧品

美しく生きるために

装丁
新々あぶない化粧品 新々あぶない化粧品
日本消費者連盟
三一書房(三一新書1155)
ISBN4-380-96021-8
1996/12/31
¥800
目次
  1. 何もつけなくても大丈夫?
    1. 化粧品のマインドコントロール症候群
      1. 何もつけなくても本当に大丈夫?
      2. せっけんで洗顔するだけでいいですか?
      3. 何もつけないと肌の衰えが早いのでは?
      4. 年をとったとき不安です
      5. ニキビでエステ、今はせっけんだけ
      6. 永久脱毛で色素沈着が
      7. 日焼け止めにはどんな方法?
      8. 鼻のトラブル、毛穴の黒ずみ
      9. 髪の毛の手入れについて
      10. せっけんで手が荒れるのですが
      11. 無添加化粧品の宣伝――商品代返金――
      12. 健康食品を売りつけられる
      13. ヘアークリニックサロンを解約したい――一〇〇万円の三か月育毛コース――
      14. 白髪染でひどいことになった
      15. 口紅だけはつけない、害はありますか?
      16. ニュースキンに誘われていますが
    2. 化粧品の成分は何ですか
      1. 成分は化学物質
      2. 化粧品と合成界面活性剤
      3. 「狂牛病」と化粧品成分
    3. 紫外線から皮膚を守りたい
      1. オゾン層破壊と紫外線
      2. オゾン層を歯界するもの――フロンと臭化メチル――
      3. 日本上空のオゾンと紫外線
      4. 紫外線と皮膚がん
  2. 合成洗剤のない暮らしガイド
    1. 暮らしの中でせっけんをうまく使いこなすいくつかのヒント
      1. せっけんを使うようにと、よく勧められるのですが、なぜ?
      2. 私が使っているのは、せっけんかしら? それとも合成洗剤?
      3. 粉せっけんて洗濯機では使いにくいのでは? 水に溶かすコツは?
      4. 黒いものを洗うと白いツブツブがついてしまうのですが――?
      5. 毛糸のセーター、ウールのスカート、おしゃれ着もせっけんで洗える?
      6. 今、人気のコンパクト洗剤、なぜ量が少なくてすむ?――バイオ・酵素パワー
      7. 全自動洗濯機に粉せっけん、大丈夫?――ファジー
      8. 植物油が原料なら安全なの? 放射能や農薬は洗剤で落ちる?――手荒れ
      9. シャンプーにも合成洗剤とかせっけんがあるのですか?――指定成分、リンス、リンス・イン・シャンプー
      10. 洗顔には何を使うと肌にいいですか?――無添加固形せっけん、医薬部外品
      11. 歯磨き剤は毎日口にするもの。当然安全なのでしょうね?
      12. 多種多様のベビー用洗浄剤は、安全? 何を使ったらいいの?
      13. 安全な住まいの洗剤は何かしら? せっけんでもできるって本当?
    2. 合成洗剤とせっけんはこんなに違います――知っておきたいそのしくみ
      1. 汚れが落ちるしくみを教えてください
      2. 合成洗剤とせっけんは、どこがどう違う?――複合せっけん
      3. 合成洗剤が人体に及ぼす影響は?
      4. 合成洗剤に含まれている蛍光増白剤の安全性は?
      5. こんな合成洗剤を、なぜ厚生省は許可しているの?
      6. 合成洗剤の環境に及ぼす影響は?
      7. 合成洗剤が飲み水に及ぼす影響は?
      8. 家庭でできるドライクリーニング剤の安全性は?
      9. シャンプーなど不明瞭な「表示」の問題はどうなっているの?
    3. その他の質問箱
      1. アトピー性皮膚炎でかかっている医師に、せっけんを勧められたけれど?
      2. 廃油処理剤は排水口から流しても大丈夫?
      3. セラミック洗浄剤は効果がありますか?
      4. 合成洗剤の宣伝文句に規制はありますか?
      5. 頂きたいものの合成洗剤はどう処分するのがよいかしら?
      6. 子どもの学校給食で合成洗剤が使われています。安全性が心配なのですが――
  3. 読んでよかった!『あぶない化粧品』
    1. 界面活性剤の系別と表示名
    2. 合成洗剤とせっけんの見分け方
    3. 合成洗剤の「ウニ卵の発生による毒性実験」
    4. せっけんメーカー一覧表
    5. ブックレットと『消費者リポート』関連記事リスト
文献
  • 郡司篤孝『もう化粧品はいらない 素肌の健康Q&A』
  • 生活クラブ連合会『私たちはたまごのカラ!?』
  • 市川定夫『遺伝子操作を考える』
  • グリーンピース・ジャパン『破壊されるオゾン層』
  • 気象庁『オゾン層観測報告:一九九五』
  • 『週刊金曜日』「肌にメリットがない化粧品」(1996年4月19)[P.28]
  • 日本消費者連盟『消費者リポート948号』(1995年9月27日)[P.34]
  • 『たしかな目№121』1996年8月号[P.39]
  • 日本消費者連盟『消費者リポート975号』「CAC化粧品は「絶対にカブレない」??」[P.46-47]
  • 日本消費者連盟『消費者リポート951号』[P.66]
  • クレス生活科学部『化粧品毒性ハンドブック』[P.70_157]
  • 日本消費者連盟『合成洗剤は細胞を破壊する』[P.81-82]
  • 日本消費者連盟『遺伝子操作を考える』[P.91]
  • グリーンピース『破壊されるオゾン層』[P.95]
  • 厚生統計協会『日本の疫病別総患者数データブック』[P.115_117-118]
  • 『合成洗剤追放第17回全国集会報告資料集』[P.129]
  • 『用水と排水24巻4号』[P.176]
  • 三上美樹『図説洗剤のすべて』[P.176]
  • 日本消費者連盟『消費者リポート777・778合併号』[P.239]
  • 日本消費者連盟『消費者リポート766号』[P.241]

内容

リンサクライ化粧品でアトピーになった事例[P.72-75]

一九九六年三月、日本消費者連盟に埼玉県のO・Tさんから、
リンサクライ化粧品(発売元リンサクライ㈱、製造元ドクターサクライコスメディック㈱)で、
顔中が腫れあがる被害を受けたという訴えと相談がありました。

九五年七月に使い始めてすぐに顔面が赤く丘状にブツブツと熱をもって腫れ、
かゆくてたまらなくなり、毎日使うにつれて患部が赤くただれ、
広がっていくのが止まらなくなりました。

最初に診てもらった医師にはアトピー性皮膚炎と診断されて、治療を受けながらも、
販売員やカタログの“敏感肌も安心”という説明を信用して使い続けていました。
同社のアクアファンデーションが原因であったことを、
自分自身で使い方を試してみて確信したのは一二月に入ってからでした。

その後、販売元の西武百貨店とリンサクライに被害を訴え、
メーカーとしての謝罪と慰謝料を求めてきましたが、
リンサクライはアクアファンデーションによる皮膚障害を認めながらも、
O・Tさんの要求には未だに応えていません。

<中略>

治療費(O・Tさんの言う全額ではない)を支払って解決しようとした
販売元の西武百貨店から、O・Tさんは診断書の提出を要求されました。
執拗にメーカー推せんの医大をすすめられましたが、
O・Tさんは独自に今年一月聖路加国際病院皮膚科で受診、
血液検査(アトピー体質の検査)と四八時間パッチテストを受けました。
パッチテスト一回目は白色ワセリンとアクアファンデーション他一種の計三種、
二回目は一週間後、O・Tさんがこれまでに使用したせっけん、シャンプー、
化粧品等一三種と主治医の準備した一般化粧品成分のうち三一種の計四四種でした。
結果、アクアファンデーションのみ陽性で、あとはすべて陰性。
血液検査においても、原因となるアレルゲンはないことがわかりました。

一月二五日に、主治医は、
「使用歴のある化粧品の貼布試験のうち、
アクアファンデーション(ドクターサクライコスメディック)にて陽性所見を得た。
顔面の皮疹の憎悪因子の一つと判定された」と、
接触性皮膚炎の診断書をO・Tさんに渡しました。

日本消費者連盟は、O・Tさんの相談を受けて、四月五日、
リンサクライ㈱に対して公開質問状を出しました。
「治療費等の実費負担だけというのは、
これだけの被害と精神的苦痛を与えておきながら誠意がない。
謝罪と慰謝料によって早急にこの問題が解決されるよう」求める内容のものです。

これに対して、リンサクライ㈱の福井健一社長は、
「当該製品アクアファンデーションの同色同ロットによるパッチテスト」を、
さらに行うことが解決に向けての不可欠な条件と回答してきました。
主治医からは、すでに二月八日、
パッチテスト結果・診断結果書類をリンサクライ宛に送付されていますし、
同医師は、「テストは完全終了」と明言しているのです。

化粧品使用から一年余り経った現在、
O・Tさんは仕事を休んでは温泉治療に行くなどの甲斐があって、
顔面の赤いブツブツはずい分と治ってきています。
が、メーカーは未だに再度のパッチテストを要求しており、
解決の糸口は見つかっていません。
O・Tさんは徹底してメーカーの責任を追及していくと言っています。

家庭用品に係る健康被害病院モニター報告制度[P.181]

厚生省では一九七九年から「家庭用品に係る健康被害病院モニター報告制度」を発足させ
皮膚科領域、小児科領域各六病院をモニターに健康被害の報告を収集していますが、
皮膚科ではモニター制度発足以来連続して
合成洗剤が健康被害原因のトップの座を占めています。

セラミック洗浄剤詐欺[P.202-203]

最近“洗濯革命”“洗剤を使わない洗濯法”などのキャッチフレーズで、
セラミック洗浄材なるものが販売されています。
粒状のゼオライトなどのセラミックを円盤型のプラスチックケースに入れ、
三個六〇〇〇円から八〇〇〇円で売られており、
名称は「クリーンパワー」「クリーニングセラミックボール」
「クリーンドール」「せんたくQ」などメーカーにより様々です。

このセラミック洗浄材を洗濯物と一緒に洗濯機に入れて洗えば、
汚れがよく落ち、洗剤も従来の二分の一から三分の一で済む、というのが宣伝文句です。
メーカー側は、汚れが落ちる理由として「セラミックで水を超分子化する」とか
「水が高エネルギー状態になる」「水が電気分解して界面活性力を持つ」などといっています。

しかし神奈川県立かながわ女性センターが「クリーンパワー」の洗浄力を試験したところ、
「水だけで洗った場合と洗浄力の差は認められなかった」という結果でした。
また米国消費者連盟がクリーンパワーをテストした結果も同様で、
同連盟は@メーカーが言うような洗剤節約効果もなく、購入する価値はない」と言っています。

学校給食から合成洗剤を追放した京都市[P.211]

一九八〇年「京都の水問題を考える会」など八六団体が京都市議会に
「学校給食から合成洗剤を追放し、石けんの使用を求める」請願を出しました。
その後市民団体や調理員さんの労働組合が一緒になって運動を進め、
一九八二年に請願を採択させ、
現在は京都市内全部の給食実施校でせっけんへの切り換えに成功しています。

義化粧品セールスマン[P.222]

私は生活のために化粧品を売っております。
できるだけ肌の強そうな人に勧めています。
弱そうな人には本書を見せ、せっけんとノーメイクを勧めます。
でも全員なくなると生活できないので、悪いとは思いつつ売っています。

(和歌山県・男性・三六歳)

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