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書籍と雑誌の要約と解説

新あぶない化粧品

読者と共につくった本

装丁
新あぶない化粧品 新あぶない化粧品
日本消費者連盟
三一書房(三一新書1094)
ISBN4-380-94023-3
1994/09/30
¥777
目次
  1. 『あぶない化粧品』読者の手紙と化粧品
    1. レコンテ
    2. ノエビア
    3. エリナ化粧品
    4. クロロフィル
    5. ピアベルピア
    6. スコラゲン
    7. イオン化粧品
    8. ナリス化粧品
    9. ポーラ化粧品
    10. カツウラ化粧品
    11. 江原道
    12. DHCオリーブバージンオイル
    13. エルセラーン化粧品
    14. 綺麗化粧品
    15. 笹の葉化粧品
    16. 酸性化粧水
    17. マイレディース
    18. スクワラン
    19. タマキ(玉樹)
    20. ファンケル
    21. ナガセビューティケア
    22. ベルポ
    23. ミュゼ
    24. サンダース・ペリー
    25. ファインナック
    26. ジュテーム
    27. ラビアン
    28. プリピーチ
    29. アンクとローランド
    30. アムウェイ
  2. 化粧品の販売は激化する
    1. 訪問販売化粧品
    2. 化粧品の広告表示と消費者
    3. 医薬品等適正広告基準
    4. 広告の違反字句の例
    5. 「しわ取り」「素肌の若返り」効果は認められない
    6. イオン整水器、その効果は?
  3. 最近の化粧品の成分
    1. 基本となる油性成分
    2. 「トロリ」とさせる乳化成分
    3. 「化ける」ための主役たち、色素、顔料、香料
    4. 細菌やカビを防ぎ、長持ちさせる、防腐・殺菌剤、酸化防止剤
    5. 特殊成分という不思議なもの(ホルモン、プラセンタ、スクワレン、植物成分、ビタミン、ヒアルロン酸、コンドロイチン、コウジ酸)
    6. 明らかにされた自然化粧品の正体
  4. こどもから大人までの化粧歴
    1. ティーンエイジャーの化粧遍歴
    2. 社会人へのスタートと化粧
    3. なぜ化粧をするのか
  5. 化粧品のない暮らし
    1. 洗顔と石けん
    2. 石けんシャンプーとのつき合い方
    3. 染毛剤の化学物質
    4. 化粧品とステロイド
    5. エステティックと”美しい女性”
  6. あなたと消費者の権利
    1. 化粧品と製造物責任法(PL法)
    2. 化粧品と販売方法
    3. 化粧品と表示
    4. 消費者の権利と責任とは
文献
  • 日本消費者連盟『続々あぶない化粧品』37_63頁[P.13_63]
  • 日本消費者連盟『消費者リポート870号』「化学物質過敏症が増えている!?」(1993年7月27日)[P.32]
  • 日本消費者連盟『消費者リポート764・765合併号』「エリナ化粧品は安全?」(1990年8月17日)[P.38]
  • 日本消費者連盟『消費者リポート787号』「UV化粧品にご用心!」(1991年4月7日)[P.52]
  • 西岡一『たべものからわかるガンの秘密』[P.57]
  • 日本消費者連盟『消費者リポート796号』(1991年7月7日)[P.64-65]
  • 日本消費者連盟『やってはいけない美容法』41頁[P.66]
  • 日本消費者連盟『消費者リポート846号』「ちょっとマッタ!!アルカリイオン水」(1992年11月27日)[P.110]
  • 光井武夫『新化粧品学』[P.140-141]
  • フレグランス・ジャーナル社『香粧品化学』[P.145]
  • 『皮膚34巻増刊14号』「パラベンによる接触皮膚炎の一例」196頁(1992年)[P.156-157]
  • 日本消費者連盟『消費者リポート762号』「エッ!子どもにも日焼けどめクリーム」1990年7月27日[P.]
  • 厚生省研究班『染毛剤と造血障害との関係――安全性について』(1988年)[P.208]
  • 『毎日新聞』1993年2月26日[P.230]
  • 日本消費者連盟『消費者リポート827・828合併号』[P.231]
  • 西岡一『あなたの化粧品毒性ハンドブック』[P251-262]

内容

メルヴェーユ・クリーム被害体験談(奈良県・20代匿名希望)[P.10-12]

このナイトクリームを知るきっかけとなったのは、
ナターシャ・スタルヒンという美容家が書いた一冊の本でした。
シミ、シワ、肌あれが治る、敏感肌に抵抗力をつけてくれる、
ニキビあとが治る、皮膚呼吸の促進作用、組織代謝の賦活作用、
損傷皮膚の修復作用、メラニン色素生成の抑制作用、
副作用はないので安心など、あげればきりがないほど最初から最後まで、
このナイトクリームに関することが説得力のある文章で書かれていました。

それから数年経って、ふとこのクリームのことを思い出しました。

私の肌は人がうらやましがるほど、
陶器のようにきれいでシワのない、
しっとりとしたつるつるの肌をしていたのです。
この肌をいつまでも保ちたいという思いで、
このクリームを買い求め、使いはじめました。

最初の一年くらいは、何の異常もありませんでした。
そのうち、何となく鏡で肌を見たとき、少しかさついているなと感じはじめました。
でも、それほど気になるほどのことでもなかったし、
まさかこのクリームのせいだとは思わなかったのです。
このクリームは肌の乾燥、荒れにはすばらしい効果があるということだったので、
このクリームを疑う気持は少しもありませんでした。

クリームの使用はその後も続けました。
そのうち、言葉では表現できないくらい恐ろしい肌の乾燥におそわれました。
とにかく油分、水分がすべてとり除かれたような、ひどい乾燥でした。
それは表面だけの乾燥ではなく、
もっと深部の方までカラカラに乾燥してると感じる恐ろしい乾燥だったのです。
そのかわりに、肌の表面がささくれだったり皮がめくれたりということはなかったのです。

そんな日が続いたある朝、私は自分の顔を鏡で見てびっくりしました。
顔立ちがまるで別人のように変わっているのです。
いっきに一五年くらい歳をとったと思われるほど、
目や口のまわりにみにくいシワができ、顔全体がたるんでいるのです。
やっとこのクリームがおかしいと気付いたときは、もうおそすぎて、
このクリームの使用をやめてもシワやたるみが治るはずもなく、
あの過度の恐ろしい乾燥はなくなったものの、皮膚の機能がすっかりおとろえて、
皮脂の分泌もほとんどなく、私の肌には四〇歳くらい
あるいはもっと老化した肌の力しか備わっていません。

こんな顔では、とても外に出ることもできず、当然人に会うこともできず、会社もやめました。
仕事に対して夢も持っていたし、これからの自分の人生にいろいろと計画を立てていただけに、
それがすべて奪われてしまったようで、くやしさと悲しさ憎しみでいっぱいです。
鏡で自分の顔を見る度に死んだ方がずっとましだ、と思います。

イオナ化粧品で腫れと痒みが出た佐藤久子(長崎県)[P.46-47]

二年前からイオン化粧品を使っています。
店頭にはなく、マルチ商法です。
これは今までのものより良いみたいで使い続けています。

ところが、イオン化粧品の切れた合い間に、二ヵ月ほどイオナに戻してみたところ、
右上の瞼がカサカサ、眉の中までウロコがはがれ落ちるみたいになって、
日が経つにつれ両目のまわりは、くまみたいに赤く腫れてきました。
二重瞼が一重になり、かゆくてたまらなく、病院に通いました。
もうこりごりですが仕事に出かける時は薄化粧をしています。

花王とマックスファクターで湿疹のできた川端千枝子(大分県)[P.58-59]

花王ソフィーナの化粧水でポツポツができたり、
母の使っていたマックスファクターの顔やせクリームを一度つけたところ、
翌朝よりクリームをつけた部分(実際クリームを塗っていたのは三分間程度で、
そのあと石けんできれいに洗い流したのにもかかわらず)に、
ポツポツができ約二ヵ月間とれませんでした。
貴連盟の本を読んでからは、化粧水もやめ石けん洗顔のみです。

都道府県まかせの化粧品行政[P.86-87]

化粧品類に関する広告表現には、医薬品と間違うようなものが横行しています。
日消連は、九三年一二月に厚生省にこの点について公開質問状を出しました。

「最近、医薬品と間違うかのような化粧品、医薬部外品の広告表現が目立ち、
薬事法違反がまかり通っていて、消費者が誤った商品知識を取り入れ、
被害の発生となっている。薬事法違反に対して、
厚生省はどのように対処しているのか、実態把握と対策について」という質問です。

これに対する厚生省薬務局からの回答は、
「厚生省では、各都道府県に対し、医薬品等広告の適正化が図られるよう指導しており、
各都道府県の薬事監視員がテレビ、新聞、折込ちらし、
雑誌等で行われる広告について監視しております。

その結果、薬事法違反となるものについては、都道府県が当該業者に違反を指摘し、
改善が行われるよう指導しております」ということでした。
これは、厚生省は、全く何もやっていない、ということで、
すべて都道府県の監視行動にまかせているわけです。

資生堂ファンデーションで顔全体が腫れ上がった大原道子(大阪府)[P.185]

大学卒業の年、謝恩会があって、
“今日ぐらいは一応ファンデーションも塗ってちゃんとお化粧したら?”と母が言うので、
私は資生堂の試供品のファンデーションを塗り、頬紅、アイメイクもして出かけました。
次の朝、まるでハシカにかかったみたい、顔中に湿疹のようなものができ赤くなって、
顔全体がはれあがっていました。
薬をつけたり冷やしたりしても駄目で、
次の日の卒業式には、ブツブツだらけのはれあがった顔で出席。
それ以来すっかり化粧はこわくなってしまいました。
“お手入れ”は酸性化粧水のみです。

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