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書籍と雑誌の要約と解説

どうしても化粧したいあなたに

なぜシミがうき、肌がカサつくのか

装丁
どうしても化粧したいあなたに どうしても化粧したいあなたに
船瀬俊介
三一書房(三一新書1000)
ISBN4-380-88005-2
1988/06/30
¥777
大ヒット『あぶない化粧品』シリーズの決定版!

あなたをひっかける美容商法のあの手この手。
ほんとうに美しくなるシャンプーの方法,肌のおていれ。
自然で安心――せっけんで真っ白!お洗たく。

目次
  1. そのシャンプーが髪をボロボロに……
    1. 女性のハゲがふえている
    2. “朝シャン族”
    3. 毎日シャンプーの恐怖
    4. ユル・ブリンナー症候群
    5. 髪のしくみ
    6. シャンプーの正体
    7. リンスで荒れる
    8. 「電子顕微鏡」の証明
    9. キューティクル無残
    10. 太さを測る
    11. 枝毛
    12. 枝毛コート剤
    13. 美容師の告白
    14. カユミ
    15. フケ症
    16. 保湿成分
    17. フケが治った!
    18. うなじカブレ
    19. 純せっけんを!
    20. 爽快! せっけんシャンプー
    21. ドライヤーの熱風
    22. ブラッシング
    23. 天使の輪
    24. 栄養面からも
  2. その”スキン・ケア”は無意味
    1. いまだに
    2. 悲しきカン違い
    3. 合成界面活性剤の害
    4. 累積性皮フ炎
    5. サギ商法
    6. 冬の時代
    7. 資生堂のボツ落
    8. 「ミノン」は危険
    9. せっけん添加物
    10. 美容液
    11. ヒアロイド
    12. ポーラ「ペルボナ」
    13. 「コラーゲン」の謎
    14. 赤ちゃんが化粧品に…!!
    15. ウサギを救え!
    16. フロンガスの脅威
    17. 金属アレルギー
    18. 歯科から皮フ炎!?
  3. 哀れ……、ひっかかる男たち
    1. 『ポパイ』の罪
    2. 化粧する男たち
    3. 整髪料のダメージ
    4. 叩かれてアホになる!
    5. 「薬用」の大ウソ
    6. 熱烈フィーバー一〇一
    7. 瞬間増毛(?)法
    8. 静電気増毛法
    9. ハチ巻ハゲ対策
    10. ストレスと髪
    11. アデランスの弱み
    12. カツラは「東京義髪」で!
    13. バブルスター”マルチ商法”
    14. 泡まみれ詐欺商法
  4. おっと! 美容サロン・エステのわな
    1. 女性誌ウソ広告
    2. 白人願望
    3. ダイエット効果なし!
    4. 美容サロン残酷物語
    5. “ヤセル”サロン全滅
    6. 「やせる下着」
    7. “ヤセグスリ”の罠
    8. 「無料体験」コース
    9. 脱毛ワックス
    10. 「日焼け灯」ヤケド
    11. 温風マツ毛カール
    12. 「懲役一年」以下
    13. やせるコツ
  5. CMで恐怖の”洗剤漬け”に
    1. 洗剤の毒性
    2. 洗うほど残る”毒物”
    3. 洗たくでヒリヒリ
    4. 「川崎病」洗剤アレルギー説
    5. 「アタック」
    6. ボディ・シャンプー
    7. 住居用洗剤
    8. カビ取り洗剤
    9. ある主婦の死
    10. 「通勤快足」騒動
    11. マイルーラ
    12. せっけんで洗おう!!
    13. 台所洗い
    14. 換気扇もピカピカ
    15. 風呂場・トイレ洗い
    16. カーペット洗い
    17. 歯。磨きすぎるナ!
文献
  • 朝日テレビ『ニュースステーション』「失礼ながら女性の“ハゲ”が最近深刻……」1988年2月16日[P.13]
  • NHK『おはようジャーナル』「髪の毛痛めていませんか?―シャンプーブームの中で」1988年2月18日[P.13]
  • 読売新聞『健康・医療の欄』「髪が抜ける……」1988年2月25日[P.14]
  • 週刊朝日『気をつけろ、朝シャンはハゲるぞ――』「オシャレと髪のどちらをとるか!?」1988年4月1日[P.16]
  • 『週刊大衆』「朝シャンGALを襲うユル・ブリンナー症候群」1988年2月22日[P.21]
  • 『朝日新聞』1988年1月20日[P.23]
  • 『シャンプーはやっぱりせっけんで!』[P.25_37_46-47]
  • 『素肌美人の化粧品チェック』[P.26_71]
  • 西岡一『化粧品毒性テーブル』[P.30-31_34-35]
  • 日本消費者連盟『消費者リポート』1987年5月27日[P.61_63]
  • 日本消費者連盟『続々あぶない化粧品』[P.81_116]
  • 国民生活センター『危害情報』1986年度[P.83]
  • 『ダカーポ』1984年3月20日[P.87]
  • 日本消費者連盟『続あぶない化粧品』[P.93_125_166_176]
  • 『週刊東洋経済』1987年11月21日[P.97]
  • 『怖い化粧品一〇〇〇種』[P.113]
  • 『毎日新聞』「中絶胎児を密売――なんと化粧品の原料に」1985年3月1日[P.116]
  • 『イカルス』「小さな棺」1985年3月[P.117-118]
  • 『ポパイ』「シャンプーのやり方」1987年11月4日[P.133]
  • 『ポパイ』1987年5月20日[P.134]
  • 『朝日新聞』1988年5月1日[P.143]
  • 日名子暁『養毛剤もカツラも魔術商法』[P.153-154]
  • 『報知新聞』1988年2月18日[P.155]
  • 『朝日新聞』1986年7月16日[P.161-162]
  • 金井和也『アデランス商法残酷物語』[P.163]
  • 日本消費者連盟『やってはいけない美容法』[P.183]
  • 『朝日新聞』1987年5月18日[P.185]
  • 『週刊大衆』1986年7月8日[P.186]
  • 『くらしの危険№103』[P.190]
  • 『朝日新聞』「「やせる下着」通信販売――誇大広告の疑い」1988年3月3日[P.204]
  • 『微笑』1988年2月13日[P.207]
  • 船瀬俊介『味の素はもういらない』[P.224]
  • 『合成洗剤研究』№1(1981年7月)[P.232]
  • 日本消費者連盟『合成洗剤はもういらない』[P.235_262]
  • 『朝日新聞』「川崎病、振り出しに戻る――容疑ウイルスはシロ?」1987年6月23日[P.236]
  • 『川崎病がわかる本』[P.237]
  • 『日本消費者新聞』1988年4月1日[P.243]
  • 河野美代子『さらば悲しみの性』[P.261]
  • 土井方『避妊フィルムのキケンを見やぶろう!』[P.261]

内容

  • ライオン株式会社と船瀬俊介のシャンプー毒性対談[P.17-18]
  • アキ美容院長のシャンプー被害談[P.52-54]
  • 一九八四年五月九日付、フランスの新聞(Le Quotidien de Paris)の紙面に「人間の胎児から抽出されたヘリクリサム入りの化粧品の広告」が出た。[P.119]
  • 「若者一〇人のうち五~六人はメイクアップしていますよ」(美容室マスター「Money Jpan」87・4)[P.137]
  • 外まわりの営業マンなども、たくましい、精悍な(?)イメージを与えるために日焼け色のファンデを密かに塗っている人もいるという。[P.137]
  • 「いやあ、学園紛争でもモメたときは、ホントにまいった。髪が抜けるのなんのって……!」私の知人のT先生(三八歳)は、うすく寂しくなった前頭部に手をあてながら、その辛かったときを回顧する。[P.160]
  • 私の知人のK夫人は、会社経営の激務で倒れられた夫の回復の見込みのない看病に忙殺されているうちに、黒かった髪の毛がみるみる白変してしまった。[P.161]
  • 手術によるストレスが髪を傷めるという学説[P.161-162]
  • この一冊の取材・執筆にあたって坂下栄氏(三重大学医学部、解剖学教室)、さらに田代実氏(大阪船員保険病院・皮膚科部長)には、専門の立場から、懇切な指導をいただきました。[P.285]

ライオン株式会社と船瀬俊介のシャンプー毒性対談[P.17-18]

かつて、ライオンの広報部長にネズミの実験の結果を突きつけ、
エメロンなどの皮フ毒性を問い詰めたことがあります。

ライオン:「あ、あのエメロンは直接、原液を頭に振りかけてもらっては困ります」

私:「エッ……!? そんな『注意表示』どこにも書いていませんヨ。
では、どうして洗ったらいいんですか?」

ライオン:「アノ、まず、手のひらにとっていただいてですネ……」

私:「頭の地肌にあぶないものは、手のひらにもよくないでしょう」

ライオン:「ア……そうか。(と困りはて)
そうだ、洗面器のお湯にとかしていただくんです」

私:「それをどうするんですッ?」(と、詰問すれば)

ライオン:「頭にかぶっていただ……く、……」とついに答えに窮してしまいました。

アキ美容院長のシャンプー被害談[P.52-54]

「美容師になって一三年、
初めの一〇年間は疑うこともなく世間一般に使われている合成シャンプーを使っていました。
その頃の私は指紋が消える程の手荒れは勿論のこと、
腕もかぶれ、おまけに前頭部の重い鈍痛に悩まされる毎日でした。
皮フ科にも何度か通いましたが、結局同じ状態が続きました」

熊本県で、美容院を営む島村明子さんのプロとしての体験談です。

彼女は三年前に、せっけんシャンプーで洗髪する美容講習にめぐりあう。

<中略>

せっけんシャンプーに切り換えて、まず前頭部の鈍痛がなくなりました。
病院では、治らなかった手荒れなども忘れたように消えました。

<中略>

問い合せ先:℡〇九六八―二四―二一〇五「アキ美容院」

手術によるストレスが髪を傷めるという学説[P.161-162]

秋田大学医学部の小山研二教授らの研究でわかったことです。
(「日本外科代謝栄養学会」於青森・’86・7・16で発表)

つぎのような実験を行ないました。

つまり、外科手術という精神的にも、
肉体的にも強いストレスを受けた子どもたち二五人(生後一七日~一二歳)の髪の毛が、
手術前後で、どう変化して生えてくるか、を観察したのです。

子どもたちが受けたのは、すべて全身麻酔手術。
あらかじめ、手術前に観察した髪に、印をつけておき、さらに手術の三日後に抜いて、
再度、術後生えた部分を電子顕微鏡で観察して、比較してみた。

結果――。手術前:毛髪表面のキューティクルがウロコ状に規則正しく並んでいる。
手術後:キューティクルがボロボロに小さくなり、並び方も不規則に。
おどろくほど無残な変化!(写真)。

これらの観察からつぎのことがわかりました。
①手術によるストレスがすぐに、毛髪に影響を与え、六日間つづいた。
②手術時間や出血量などから、ストレスを点数化すると、ストレス点数が多いほど、
(髪表面の)細胞の不規則性は大きくなった。
③ストレスにさらされる分泌されるホルモン(カテコールアミン)が、
血液中に増えていることを確認。

同じように、研究グループはネズミを水につけてストレスをあたえる実験でも体毛に
「子どもたちの毛髪と同じような変化」を確認したのです。

神経もかよっていない死んだ細胞であると思われていた髪が、
ストレスでこのようにはっきりしたダメージを受ける、意外でした。

なぜ、このようなことがおこるのか?

小山教授らは①ストレスで血中のホルモン(カテコールアミン)量がふえ、
②血管を収縮させる③毛髪に栄養が届きにくくなる――と、推測しています。
(「朝日新聞」八六・七・一六参照)

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