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書籍と雑誌の要約と解説

あぶない化粧品

美しくなるために

装丁
あぶない化粧品 あぶない化粧品
日本消費者連盟
三一書房(三一新書)
ISBN4-4-380-79006-1
1979/06/30
¥728
目次
  1. お化粧が肌によくなかったとは
    1. 被害者、この恐怖の手記
      1. 漂白クリームで黒くなる!
      2. 頬紅でお化けのような黒皮症
      3. つらかった
      4. ナイトクリームをぬって
      5. 美容院の口車にのって
  2. 化粧品とは?
    1. どんなものでしょうか?
      1. はじめに
      2. 化粧品とは?
      3. 化学物質
      4. 歴史
      5. なぜ?
      6. 生産量
      7. 使用量
    2. なかには何が?
      1. 防腐剤
      2. 顔料
      3. 界面活性剤
      4. タール色素
      5. キサンチン系色素
      6. 香料
      7. 酸化防止剤
      8. 不純物
      9. 粘液剤
    3. これだけあぶない
      1. 毒性
      2. 遺伝子(DNA)
      3. 黒皮症
      4. 障害とは
      5. 化粧品かぶれ
      6. かぶれたら
      7. アレルギー
      8. パッチテスト
      9. 抗アレルギー化粧品
      10. しみ
      11. アザ
      12. 光毒性
      13. ニトロソアミン
  3. あぶない化粧法
    1. 基礎化粧は必要でしょうか?
      1. 化粧法
      2. 基礎化粧品
      3. 日焼けどめクリーム
      4. 化粧水
      5. クリーム類
      6. アストリンゼン
      7. クレンジングクリーム
      8. 乳液
      9. セットローション
      10. おしろい
    2. 安心できない化粧品が多すぎる
      1. ファンデーション
      2. アイライナー
      3. アイシャドー
      4. バック
      5. レモンバック
      6. マニキュア
      7. 香水
      8. 口紅
      9. スプレー化粧品
      10. ヘアカラー
      11. コールドパーマ
      12. ボディ化粧品
      13. 男性化粧品
      14. 臭い止め化粧品
      15. 脱毛剤
      16. 小道具
      17. 頬紅
  4. 自然に美しく
    1. 素肌を大切に
      1. 皮膚の構造
      2. 皮膚のPH
      3. ニキビ
      4. 医薬部外品
      5. ニキビダニ
      6. ホルモンクリーム
      7. 栄養クリーム
      8. 漂白クリーム
    2. これからはこうして
      1. 洗顔
      2. ホネケーキ
      3. 天然クリーム
      4. 無化粧
      5. 欧米人の化粧
      6. マッサージ
      7. がまん
      8. 髪の手入れ
      9. 自然化粧品
      10. イオナ
      11. 百円化粧品
      12. オリーブ油
      13. それでも
      14. えらび方
  5. なぜ化粧品の被害はおこったのか?
    1. 売り方も大いに問題
      1. 広告
      2. チェーンストア
      3. セールストーク
      4. 訪問販売
      5. ブランド
      6. パッケージ
      7. 原価の秘密
      8. 美容講座
      9. 表示
      10. 保障期間
      11. 再販
      12. おまけ
      13. 「花椿会」
    2. いわゆる政治の責任は?
      1. 薬事法
      2. 厚生省は
      3. 行政は?
      4. 薬務局長通知
    3. あきらめない
      1. 苦情処理
      2. 被害者の会
      3. 賠償請求
      4. 海外では
      5. 運動
文献
  1. 『皮膚・第19巻第2号』1972年5月[P.50]
  2. 池田鉄作『化粧品学』[P.54_105_111]
  3. 『現代農業54巻4号』320頁(1975年)[P.61]
  4. 『化学朝日1976年6月号』[P.62]
  5. 『日本皮膚科学会誌Vol.84』No.12(1978年)[P.69]
  6. 『婦人民主新聞』1977年4月8日[P.103-104]
  7. 『女性セブン』「男性を“あっ!”といわせる美容の決定版」1976年12月15・22日号[P.117-118]
  8. 『美容の皮フ科学』[P.140]
  9. 『皮フと化粧品』[P.154-157]
  10. 『臨床皮膚科第21巻№1』[P.157]
  11. 『暮しの手帖』18号[P.171]
  12. アメリカ消費者同盟『コンシューマー・リポート』1977年3月号[P.171]
  13. 『朝日新聞』1977年3月4日[P.208]
  14. 『日本経済新聞』「化粧品の景品付販売、違反警告を無視して強行」1977年9月23日[P.227]
  15. 『薬発1341号』1961年[P.233]
  16. 『中日新聞』1976年6月7日[P.240-241]
校正
  1. 女性ホルモン自身⇒女性ホルモン自体[P.162]
  2. 雑誌『暮しの手帳』⇒雑誌『暮しの手帖』[P.170]
  3. オイルはオリーブ油、椿油、サラダ油など家庭にある植物油をつかいます。⇒サラダ油は良くない[P.181]

内容

  • 企業秘密のため、どの化粧品にどんな香料がつかわれているかまったくわかりません。[P.64]
  • エジプト土産の煉香水をつけた女性の頬や額、胸に白い斑点ができたという話があります。[P.64]
  • 推定一~ニ万トンものBHTがプラスチックに添加されているといわれます。[P.68]
  • 最近は高校出たてで化粧胃をはじめた若い女性も、カブレや湿疹にならずに、いきなり黒皮症にやられるケースが増えています。[P.117]
  • 五種類の化粧品をつかった重ね化粧の場合、障害率は約四〇%。ところが九種つかう人の場合、障害率も約六%にはねあがっているのです。[P.118]
  • マスカラをつけるとものもらいになりやすくなる[P.120]
  • フランスのカロンという医学博士が一八〇六年に書いた『婦人の化粧百科』という本にもちゃんと“キュウリの汁で顔を洗うと、非常にタチの悪い炎症にかかることがある”と書かれているのです。[P.125]
  • マニキュアを付けた手で触るとマブタがただれる[P.126]
  • 化粧洗顔石けんなどでかぶれることがありますが、その原因の一つが石けんにつかわれているこの香料といわれています。[P.128]
  • エアスプレーは湿疹・肺炎を引き起こす[P.135-136]
  • ニキビダニステロイド軟膏説[P.161]
  • 黒白皮症[P.165-166]
  • 「日本に帰ってきて街を歩いている人の中に化粧の濃い人が非常に多いのにはびっくりした。」四~五年、アメリカで研究生活を送られて帰国なさった同志社大学の西岡一教授の正直な感想です。[P.177]
  • 美容家として有名な大関早苗さんなども「お化粧するということは皮膚にとってよくない」とふだんは一切お化粧しないという。[P.178]
  • 市民団体製化粧品[P.197]
  • 実験結果をメーカーから提出させて厚生省はその物質を加えた化粧品が安全かどうか審査するわけですが、判断の資料はメーカーが用意するわけですからなんともおかしな話です。[P.234]
  • 化粧品には副作用モニター制度がない[P.235]

マスカラをつけるとものもらいになりやすくなる[P.120]

マスカラをつけている女性はタダレ目になりやすいという研究報告を発表したのは、
アメリカ、アトランタのエモリ大学医学部のルイス・ウィルソン博士。
マスカラを使用しているうちに、手指についていた表皮ブドウ球菌などのバイ菌が繁殖、
それを目の周囲に塗りつけるため、たちまち感染、
目ヤニが出たり、まぶたの裏側が赤くはれあがったりする。
眼瞼炎といわれている症状。いわゆるタダレ眼。
そのほか、まつ毛の皮脂腺にこれらバイキンが入りこんで
俗にいう“ものもらい”になるという。

マニキュアを付けた手で触るとマブタがただれる[P.126]

顔に手をやるクセのある女性の場合、
マニキュアの中の合成樹脂のためにマブタなどが炎症を起こすというわけです。
マニキュア好きのアメリカ婦人にはこのような皮膚炎が非常に多いそうです。

エアスプレーは湿疹・肺炎を引き起こす[P.135-136]

昭和五一年六月二五日、札幌市で開かれた第一六回胸部疾患学会の席上、
町で売られている汗止めスプレーは
「肌を痛め肺の機能を低下させる有害な製品である」という報告が発表されました。
スプレーにはジルコニウムとアルミニウムの複合体、
アルミニウムの塩素化合物などがふくまれており、
これらが一度でも肺に吸いこまれると免疫反応をおこし
吹きつけるたびに肌に発疹ができるというのです。
アメリカの実験でも、モルモットの肺の細胞が拒絶反応を起こし、肺機能も低下、
重金属に汚染された空気を吸った時と同じような
気管支炎や肺炎を起こすことがわかっています。

ニキビダニステロイド軟膏説[P.161]

昔は不潔な刑務所の囚人に見られるくらいだったというこのダニ・ニキビ、
最近、激増しています。
大阪、回生病院の須貝哲郎皮膚科部長らの調査によれば、
同皮膚科を訪れるこの三年間のダニ・ニキビの患者数は、
三四人、六三人、五一人(ただし七月まで)。
年を追って倍々と異様な増え方です。
いまや全ニキビ患者の四割にも達するということです。

この異常な増え方に対して須貝さんたちは、次のような原因説をあげています。

① ステロイド軟こう――
これをつけると肌がすべすべするので化粧下にのばす中年女性が多いのですが、
これはダニの鉱物の皮脂の分泌をうながします。

② クレンジングクリーム――
石けんで顔を洗わず、クレンジングでふきとるだけの女性が増えたために、
耳の穴に自生していたダニが顔中に広がった。

黒白皮症[P.165-166]

ハイドロキノン・モノ・ベンチールエーテルという薬剤を含有した「漂白クリーム」が、
かつて大々的に売り出されたことがあります。
この薬品は、メラニンの形成をおさえるはたらきがあるということで
「シミ取り」に売り出されたのですが、つかいつづけるうちに、
肌のあちこちが脱色、いわゆる白斑(白なまず)の患者が続出。

これには、クリームによるかぶれの後遺症の色素沈着という笑えぬオマケがつきました。
いわゆる黒白皮症とよばれる白黒のブチになってしまったのです。
結局、この人騒がせな「漂白クリーム」は販売禁止措置をくらってチョン。

これと同じ愚を、昨今の漂白化粧品はくりかえしているのではないでしょうか?

市民団体製化粧品[P.197]

消費者団体や婦人団体が開発した化粧品のほうが安心です。
たとえば、ちふれ化粧品(TEL、〇三・三四九九・〇三五一)
ハイム化粧品(TEL、〇三・三八四三・七五二一)
CO・OP化粧品(TEL、〇三・三四九七・九一一一)
安全商品普及会、アンジーナ化粧品(TEL、〇五九二・九三・六九〇〇)などです。

化粧品には副作用モニター制度がない[P.235]

医薬品は副作用モニター制が施行され発売した後も副作用の情報収集が行なわれています。
しかし、同じ薬事法で規定されている化粧品は、
このような副作用モニター制度がとられていない。

だからどのくらいの人が被害を受け、
どの物質が原因で障害が出ているのかほとんどわかっていないというのです。

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