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書籍と雑誌の要約と解説

母親が防いだ薬害アトピー

ステロイド禍からワセリン禍へ

装丁
母親が防いだ薬害アトピー 母親が防いだ薬害アトピー – 予防医学と出会った人達
江崎ひろこ(日本ステロイド禍第一原告)
文芸社
ISBN4-286-05910-5
2009/04/15
¥1400
アトピーを薬で体内に抑えると、こんなに大変!
3万5千人の薬害アトピー体験者からの医者も知らない凄惨な症状!

防アトピーで助かった人、薬漬けで苦しんでいる人など、
長年、薬害アトピーと闘ってきた筆者の体験を交え、
アトピー症状の赤裸々告白が満載の一冊!

目次
  1. 全国初ステロイド軟膏禍訴訟
  2. 平成三年までの私の症状
  3. ステロイドについて知った知識
  4. ステロイド被害者からの手紙
  5. 三万五千人との出会い
  6. 前田さんとの出会い
  7. 防アトピー – 予防医学にめざめる
  8. 私の近況 – ヒトが好き
  9. みんなでやろうよ!防アトピー
文献
  • 吉野丈夫『ノンアトピーノンステロイド』
  • 多羅尾美穂子『これなら安心!アトピー性皮膚炎』
  • 小出義雄『夢を力に!』
  • 小川秀夫『アトピー性皮膚炎の治し方がわかる本』
  • 斉藤隆『アトピー・ステロイド脱出大作戦』
  • 中村梧郎『戦場の枯葉剤』
  • 平沢正夫『保健薬を診断する』
  • 吉岡修一郎『医者が作る病気』
  • レイチェル・カーソン『生と死の妙薬』
  • 甲田光雄『根本から治すアトピー・アレルギー』
  • 原重正『さよなら!ステロイド軟膏』
  • 原重正『住まいのダニとアトピー性皮膚炎』
  • 田村豊幸『薬は毒だ』
  • 平沢正夫『薬この危険な副作用』

内容

手かざし療法でステロイド皮膚炎を治した江崎ひろこ[P.101]

私は広島県のO皮膚科医もしている手かざし療法
(ヒーリングとかセラピューティック・タッチとも呼ばれ、
アメリカでは一九九二年、保健省に代替医療の部門が設立された時から霊的癒しとして、
その研究に連邦予算が付くようになり、
今では多くの看護学校で教えられ、開業医としての認定も受けられる)
で体中の排泄を促し、免疫力を高めてきた。

その結果、腎臓肝臓が柔らかくなり、薬のにおいのする汗や尿を出したり、
涙がヨダレのように糸をひいて流れたり、その涙がにがい味だったり、生理の出血が水色だったり、
と排泄をどんどんしていくうちに冷え症も解消してしまった。

ワセリン禍[P.114]

両手の甲はワセリンのために脱色し、ヤケドの跡のような不気味なピンク色が、
左右それぞれ四センチ四方もあった。
一生治らないとあきらめていたが、平成十八年一月頃どんどん薄くなり、
今ではほとんど元の肌色に戻っている。

私は脱ステロイドを完全に行ったあと、ワセリンやオイルを塗った。
だから純粋ワセリン症である。

忠告を無視するステロイド使用者[P.160-161]

子供に六年間、ステロイドを塗布内服させている友人がいるので注意したら
「ちゃんと医者ににかかってるんだから放っといて。
それに私が産んだ子だから、何しようと私の勝手」と言い返され、
すごく腹が立ちました。もう知らんに! 
二度とステロイド大好き人間には相手にならん、と思いました。
それにしてもステロイド被害って、ヘンな薬害ですねー。
副作用がこれだけ判っているのに、まだ使う人がいる。
いつまで歴史はくり返されるのでしょう。
昔あったサリドマイドやスモンでも、
薬の怖さが報じられてからでも「放っといて、私は使う!」
と言って使った人がいるのでしょうか。
当時の関係者に聞いてみたいです(女性・三十代)。

薬を濫用するヤブ医者[P.164-165]

ステロイドを十歳頃から塗布内服注射。
十年後には食欲がすごくて、十分以内にパン六個食べて平気でした。
その後、爆発。
赤ら顔になり毛細血管が浮き始めたけど先生は
「大丈夫。リンゴのホッペは元気な証拠。もっとひどい人いるのに贅沢言ったらあかん」の一点張り。
プロトピックも処方され「毎日塗りなさい。五十五歳になったら治るから我慢!」とも言われました。

そんな時江崎さんの本を読み、ウソォーの連発。
急いで残りの四冊も拝読しました。
この本に出会ってなかったら、私は確実に廃人になっていました(女性・二十三歳)。

ニキビからのステロイド皮膚炎症例[P.166]

どうしてこう治らないのかと落ち込み、
息子も長い闘病でひきこもり、頑張る気力も失い
「こんな体で生きていてもしようがない。死にたい、死にたい」とばかり言っております。
中一の時、ニキビごときで病院へつれて行ったことが大きく息子の人生を狂わせてしまいました。
本当にバカな親です。悔やんでも悔やんでも、取り返しがつきません(女性・五十歳)。

花粉で痒くなる症例[P.166-167]

花粉症の人が苦しむ年は息子のかゆみがひどいと感じていたのですが、
ホームドクターに四年前そのことを相談しても
「花粉は鼻やのどに来て皮膚には来ない」と言われました。
友人にこの話をすると「たいした医者じゃないね」と言いましたが、
とても良い先生なので戸惑いました。
ところが去年は先生も「そういうこともあるかも……」に変わり、
ついに今年二月十八日の朝日新聞日曜版に
「アトピーの四割がそれを感じている」という記事が出ていました。
よく相談に乗って下さる評判の良い先生で、ステロイドの出し方も慎重ではありますが、
経験者はその上を行く存在なのだと実感しました(女性・三十八歳)。

ステロイド皮膚炎児の母への暴言[P.169]

見知らぬおばさんから
「皮膚科のよく効く薬をつけないなんて母親失格!」
「そんな子をつれて歩くなんて私には恥ずかしくてできないわ。
あなたが悪いからそんな子供になったのよ」。

息子が生まれたからの三ヵ月。つらかった……。
いろいろな人にひどいことを言われ、人と話すのが恐くなっていた私。
江崎さんの本からたくさんの勇気をもらいました。
息子が良くなったら江崎さんからいただいた親切を、
今度は私が他の人にしてあげようと思います(女性・三十歳)。

ステロイドコメディー[P.169-170]

脱ステ中の娘の気晴らしにと、娘が前から行きたがっていた広島の原爆記念館へ行きましたら、
娘の血汁とカサブタの顔を薄暗い中で見た中年女性がキャーッと叫び、
係員が走ってきてちょっとした騒ぎになりました。
元来陽気な娘は「お母さん、場所が悪かったよ」と笑い転げ、私も苦笑い。
それにしてもリバウンド中の肌は原爆で焼かれた肌に相当するんですね。
この肌で社会生活をするのは無理と痛感したしだいです(女性・四十代)。

慈善嫌いのステロイド禍心理[P.170]

私は父と兄を失い、今はステロイド薬害で全身血汁と痒みで寝たきりです。
国のせいでこうなったのに障害者年金もありません。
今、すごくお金が欲しい。きれいごとは言ってられません。
母が死んだら生活費が要るから。
「二十四時間テレビ」は大嫌いです。
「愛は地球を救う」なんて白々しい。(女性・十九才)

江崎ひろこの出演を拒否するテレビ局[P.171]

あるテレビ局は、

「あなたが真実を話すと日本中がパニックになる。
CMに製薬会社も入っているし、当たりさわりのない番組にしたい」

と言って、アトピー特集への私の出演依頼を断ってきました。

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