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書籍と雑誌の要約と解説

驚異の「天然つぼ酢」

血液が若がえる

装丁
驚異の「天然つぼ酢」 驚異の「天然つぼ酢」
藤野武彦(九州大学健康科学センター助教授)
講談社
ISBN4-06-208425-2
1997/03/17
¥1000
200年の伝統、医学が証明した天然の健康食品
血液がサラサラになり、血流がスムーズになる。
目次
  1. 「つぼ酢」はスーパー健康食品
    1. 血液がサラサラに――驚きの「つぼ酢」の効果
    2. 体のすみずみまで血行をよくする「つぼ酢」
    3. 壺の神秘が酢のうまみと効能を作り出す
    4. つぼ酢のパワーは自然からの恵み
  2. 「つぼ酢」は成人病を治し、予防する
    1. つぼ酢は心臓病・脳卒中を防ぐ
    2. つぼ酢は成人病・不快症状を解決
    3. 血圧を下げるつぼ酢の効果が現代科学で証明
    4. つぼ酢は糖尿病から日本人を守る
  3. 肥満、かゆみ、物忘れやボケを改善し、美肌効果もある「つぼ酢」
    1. つぼ酢は肥満を防ぐ
    2. 人工透析やアレルギーによるかゆみをストップ
    3. 血液をサラサラにする力が物忘れやボケを予防
    4. 全身をきれいにするつぼ酢の美肌効果が注目
  4. 「つぼ酢」がわたしを助けた!
    1. 子供の湿疹や主人の痛風が完治
    2. 右手のマヒや肥満、高血圧が解消
    3. 降圧剤の副作用「うつ状態」が治った
    4. 主人の高血圧もわたしの低血圧も一気に解消
    5. 肝機能が回復、がんこな便秘も解消
    6. つぼ酢ラッキョウとつぼ酢サワーで健康に
    7. 病院でも治らなかった水虫がきれいに治った
    8. つぼ酢のおかげで九死に一生を得る
  5. 「つぼ酢」利用大全
    1. いつでも気軽に――手軽な飲み物・酢漬け
    2. いつもテーブルに、味の演出家として――調味料
    3. 栄養満点つぼ酢料理
    4. つぼ酢利用Q&A
文献
  • 『伊豆国正税帳』[P.21]

内容

九州大学医学部附属病院内科患者を対象にしたつぼ酢実験[P.14-16_18-19]

藤野助教授は、九州大学医学部附属病院内科に通院中の男性八名(平均年齢四十八歳)、
女性一二名(平均年齢五十八歳)の合計二〇名の患者さんにつぼ酢を毎日飲んでもらうことにしました。
その結果について、くわしく報告しましょう。

これらの患者さんのほとんどは心臓病や高血圧などがあり、
なんらかの薬を使用中でしたが、症状は長く安定した状態にありました。
ということは、つぼ酢を服用した期間中に現れた作用は、
すべてつぼ酢によるものと判断することができることになります。

毎日二〇㍉㍑(さかずき一杯程度)のつぼ酢を食事中か食後に飲んでもらいました。
そして、一ヵ月から六ヵ月間、次の六つの検査を行いました。
①総コレステロール、②HDLコレステロール(善玉コレステロール)、
③中性脂肪、④血糖値、⑤血液粘度、⑥赤血球変形能の六つの検査です。

コレステロール、血糖値が下がった◎わずか一ヵ月で改善

検査の結果は実に興味深いものでした。
何しろ、たった一ヵ月間つぼ酢を飲みつづけるだけで、これらの検査値が改善されてしまったのです。
実際に、つぼ酢を飲む前とあととではどれだけ変化したのかを、全員の平均値で見てみましょう。

①総コレステロール

総コレステロールとは、善玉、悪玉、中立を含めたすべてのコレステロールのことをさします。
一般にいうコレステロール値とはこれのことをいっています。
血液中の総コレステロール値が高すぎると、動脈硬化を促進する一因となります。
これについての検査では、ほぼ全員で低下が見られ、
飲む前に二三九・五㍉㌘だったものが飲んで一ヵ月後には二一六・七㍉㌘になり、平均九・五%減少しました。

②HDLコレステロール

動脈硬化を防ぐ働きがあり、俗に「善玉コレステロール」と呼ばれているものです。
総コレステロールの中で、善玉のHDLコレステロールの占める割合が大きいほど、好ましいことになります。
検査では、飲む前に一九・六%だったこの割合が、飲んだあとには二一・四%と大きくなりました。

一方、増えて困るのはLDLコレステロールで、
これは動脈硬化を促すので「悪玉コレステロール」といわれています。
検査の結果、総コレステロールが減り、しかもHDLコレステロールの割合が増えたということは、
悪玉のLDLコレステロールが減ったということを意味します。

③中性脂肪

中性脂肪は、皮下組織にたまって肥満を引き起こしたり、
血管にたまってコレステロールとともに動脈硬化を促進します。
検査では、飲む前に一五二・六㍉㌘であったものが、
飲んだあとでは一三五・四㍉㌘になり、平均一一・三%減りました。

④血糖

これは血液中のブドウ糖のことです。
これが多くなりすぎると、糖尿病が疑われます。
検査では、飲む前の早朝の空腹時の血糖値は一〇一・八㍉㌘でしたが、
飲んだあとは九〇・四㍉㌘になり、平均一一・二%減少しました。

⑤血液粘度

これは、血液のねばりや流れやすさを示す指標になるものです。
この血液粘度が高いと、血管がつまりやすくなり、心臓病や脳卒中の原因にもなります。
検査では、つぼ酢を飲むと血液粘度が低下する傾向にありました。

⑥赤血球変形能

赤血球の持つしなやかさ、形を変える能力のことを「赤血球変形能」といいます。
赤血球変形能がいいと、血液がサラサラと流れやすくなり、
血流をつまらせる血栓(血の塊)ができにくくなって、心臓病、脳卒中などを予防します。
検査では、つぼ酢を飲むと顕著に赤血球変形能がよくなることが確認されました。

*   *   *

藤野助教授の研究から、実例を二つ紹介してみましょう。

①五十六歳、女性。
つぼ酢を飲む前の赤血球変形能は二〇・九㍉H
(赤血球変形能を測る単位。この値が大きくなると赤血球変形能が悪くなる)、と高いものでした。
ところが、飲みはじめて二週間後には一三・四㍉HO、八週間後には一一・六HOに減少し、
赤血球変形能が改善されました。
この女性は、原因不明のセキが続いていましたが、つぼ酢を飲むようになったところ、
二週間後にそれが消失してしまいました。

②六十四歳、男性。
つぼ酢を飲む前の総コレステロール値は一八九㍉㌘、赤血球変形能は一三・二㍉HOでした。
つぼ酢を飲みはじめたところ、総コレステロール値一六一㍉㌘、赤血球変形能一・二㍉HOと改善しました。
しかし、半年後に飲むのをやめてしまうと、再び総コレステロール値一八三㍉㌘、
赤血球変形能一二・八㍉HOと悪化してしまいました。

つぼ酢の製法[P.22-24]

つぼ酢の仕込みに使われる壺を福山ではアマン壺といっています。
鹿児島では、昔から酢のことを「アマン」と呼んできたのです。

このアマン壺には、薩摩焼きの壺が用いられてきました。
形は、胴経四〇㌢、高さ六二㌢、口径一四センチで、容量は三斗(五四㍑)入りです。
大人が体の前で一抱えしたほどの大きさです。

つぼ酢が作りはじめられた二〇〇年前から大正時代の初期にかけて、
福山町は米酢の町として栄え、全盛時には二四軒の米酢醸造元があったといいます。
その後、廃業した業者が増え、現在では七社となってしまいましたが、
それでもアマン壺の総数は約五万本もあります。

福島町の最大手の工場では、五ヵ所の屋外醸造所に約三万本の壺がうねるように並んでいて、
桜島と錦江湾をバックにしたその景観は、ここを訪れる人を圧倒せずにはおきません。

アマン壺は、まさに魔法の壺です。
何しろ、アマン壺に麹と蒸し米、天然の湧き水を入れて、天然の気候の中に置くだけで、
なぜか複雑な酢作りの過程がスムーズに行われてしまうからです。

東京農業大学の柳田藤治教授はアマン壺の魅力にひきつけられて、その神秘を探りました。
分析や実験をくり返した結果、アマン壺の中では、仕込から発酵完了まで、
乳酸菌、酵母、酢酸菌が絶妙のバランスで増減して、酢づくりの三段階
(糖化・アルコール発酵・酢酸発酵)の過程がゆるやかなカーブを描くように重複し、
自然に行われていくことを確かめたのです。

伝統的な清酒作りでは、乳酸菌と酵母により平行複発酵と呼ばれる複雑な発酵が重複して行われます。
しかし、つぼ酢ではさらに複雑な三段階の発酵が行われることになります。
そこで、柳田教授は、世界でも例を見ないこの複雑な発酵のことを「トリプル発酵」と呼んでいます。

そのうち特に不思議なのは、
空気のない状態で進むアルコール発酵と、空気がある状態で進む酢酸発酵とが、
つまりまったく正反対の環境が必要な、二種類の発酵が同じ容器の中で行われるということです。

このような複雑な発酵がスムーズに行われるには、
アマン壺の材質や大きさ、それに福島町の気候が欠かせません。
このうちの、どれか一つでも欠けてしまうと、発酵がうまくいかなくなってしまうのです。

グリコプロテイン[P.26-27]

つぼ酢の持つ数々のすばらしい働きも、結局のところ、
つぼ酢の中に含まれている自然な形のペプタイドにあると見ていいでしょう。
また、そうしたペプタイドが何種類か合わさっているところに、
つぼ酢の数々のパワーの秘密があるようです。

つぼ酢にどのようなアミノ酸が含まれているかはすでにわかっています。
しかし、つぼ酢の中にはそのアミノ酸が組み合わされてできるペプタイドは無数にあり、
その種類を正確につきとめることはまだできていません。

しかも、どのペプタイドが効果があるのか、またどのように体に働きかけるのかも、
これからの研究の課題となっています。
研究しだいでは、さらにつぼ酢の中に、新しい薬効を持つ物質が見つかるかもしれません。

九州大学の藤野助教授は次のような推測もしています。

「つぼ酢の中で、効果があるのは糖とアミノ酸の両方からできているペプタイドである
グリコプロテイン(糖たんぱく)かもしれません。
こうした糖たんぱくの中には、ホルモン作用を持つことがわかっているからです」

つぼ酢の赤血球変形能[P.41-42]

一日に、たった二〇㍉㍑(さかずき一杯程度)のつぼ酢を飲むだけで、
一週間ほどで赤血球変形能が改善され、血液がサラサラと流れるようになります。

このことは、前出の菊池佑二室長の研究グループによって実験的にも確かめられています。
実は、赤血球変形能の研究が遅れていたのは、
毛細血管と似たような条件を実験的に作り出すことが難しかったからです。

そこで、菊池室長らは先端加工技術である半導体加工技術を用いて、
シリコン単結晶基板という特殊な板に毛細血管と同じような極めて微細なミゾを彫り、
そこにガラスの板をはって、毛細血管モデルを作ることに成功しました。
この毛細血管モデルは、全部で二六〇〇本あります。

この毛細血管モデルを用いて、菊池室長らは次のような方法で、
つぼ酢の赤血球変形能に及ぼす影響を調べました。
まず、人間の静脈血液を特別な処置をして、
白血球や血小板などの血液成分の混入をできるだけ少なくし、
赤血球の割合が一一%になるようにしました。
この血液を毛細血管モデルに圧力をかけて流し、通過する時間を計測しました。

この通過時間が赤血球変形能の良否をみる指標になります。
つまり、通過時間が早いほど血液はサラサラで赤血球変形能が高く、
反対に通過時間が遅いほど血液がドロドロで赤血球変形能が低いということになります。

そこで、この血液につぼ酢を二〇〇〇分の一量を加えて、通過時間を測ってみました。
人間の血液の送料は約五㍑ですから、これはつぼ酢二・五㍉㍑がすべて吸収された量に相当します。

結果は、図のようにつぼ酢を飲んだ多くの人の通過時間が短縮されました。
つぼ酢に赤血球変形能を改善する効果があることが、
この実験により客観的に確かめられたことになります。

この実験でもう一つ興味深いのは、
単なる酢酸を用いた場合では赤血球変形能が改善されなかったことです。
酢酸の濃度を高くすると、逆に通過時間が延長し、赤血球変形能が低下することがわかりました。

このことからも、血液をサラサラにする効果は、
つぼ酢に特有に含まれるペプタイドにあると考えられるわけです。

つぼ酢の血圧低下作用[P.46-48]

つぼ酢の血圧を下げる作用を証明したのは、愛媛大学医学部の奥田拓道教授です。
奥田教授は、アンジオテンシン変換酵素こうそという血圧を上げる酵素に、
つぼ酢が働くのではないかと考え、実験をしてみました。
すると、確かにつぼ酢にはこの酵素を封じ込める作用があることがわかったのです。

≪中略≫

奥田教授は、ネズミの肺から取り出し、乾燥凍結させたアンジオテンシン変換酵素に、つぼ酢を加えてみました。
すると、つぼ酢の濃度が一㍉㍑六二マイクログラムまでは
アンジオテンシン変換酵素の働きを抑えることはできませんでしたが、
五〇〇マイクログラムでは三八%まで抑えることができました。
この実験により、つぼ酢には血圧を下げる働きがあることが初めて確認されました。

動物実験でもわかった血圧を下げる作用◎ネズミにつぼ酢を与えて

奥田教授は、次の段階として高血圧ラットを使った実験でもつぼ酢の血圧を下げる効果を確認しています。
高血圧ラットというのは、遺伝的に血圧が自然に高くなる実験用のネズミのことです。
この実験も紹介しておきましょう。

高血圧ラットを三つのグループに分け、
①のグループ(五匹)には普通の飲料水を自由に飲ませました。
②のグループ(四匹)には、
飲料水にラットの体重一㌔あたり一㌘のつぼ酢を混ぜて、自由に飲ませました。
③のグループ(四匹)には、
同じく飲料水にラットの体重一㌔あたり〇・二㌘のつぼ酢を混ぜて、自由に飲ませました。
血圧の測定は、実験の開始日、二日め、六日めの合計三回行いました。

その結果は、①のグループでは、開始日の血圧を一〇〇㍉とすると、
二日めは一〇四㍉、六日めは一一〇㍉と上昇傾向を示しました。

これに対して、②のつぼ酢を飲ませたグループでは、開始日の血圧を一〇〇㍉とすると、
二日め、六日めともに九一㍉と低い傾向を示しました。
さらに③のつぼ酢を飲ませたグループでは、開始日の血圧を一〇〇㍉とすると、
二日めは八一㍉、六日めは八六㍉と低い傾向を現しました。

②のグループよりつぼ酢の濃度の低い飲料水を飲んでいた③のグループのほうが
血圧の低下率が低くなったのは、奇妙に思われるかもしれません。
しかし、これはあくまでも実験であり、その程度のばらつきはやむをえません。
重要なことは、つぼ酢を飲料水に混ぜて飲むと、血圧が下がったという事実なのです。

つぼ酢のモロミにも血糖降下作用が確認された[P.50-52]

近畿大学農学部の田尻尚士助教授は、
つぼ酢の「もろみ」に血糖降下作用があることを動物実験で証明しました。
もろみというのは、つぼ酢を作るときに最後に壺に沈殿ちんでんする固形物のことです。
このもろみには、つぼ酢に含まれるペプタイドあんどの有効成分がほとんど含まれています。

ここでは、田尻助教授が行った興味深い実験を紹介することにしましょう。

まず、高血圧ラット(遺伝的に高血圧になる実験用ネズミ)に、糖尿病を起こすアロキサンという薬物を与えて、
血糖値五〇〇~六〇〇㍉㌘血液一〇〇㍉㍑中)にしました。
人間にすると、これはかなりの重症の糖尿病になります。
次に、つぼ酢のもろみから抽出した有機酸(一㌘中の有効成分〇・一六㍉㌘(体重一㌔あたり)ずつ
エサに混ぜて与えた三つのグループと、普通のエサを与えたグループを四週間飼育し、
血糖値の変化を見てみました。
すると、少量の投与では効果が認められませんでしたが、
一六㍉㌘投与したグループでは明らかに血糖値が低下し、その数値が四週間後まで持続しました。

注目すべきは、次の実験です。
この実験では、つぼ酢のもろみそのものを乾燥させてエサに混ぜ、ラットに与えたのです。

まず、同様の条件のラットを①普通のエサを与えたグループ、
②もろみをエサに四㍉㌘混ぜて与えたグループ、
③もろみをエサに一二㍉㌘混ぜて与えたグループの三つのグループに分け、それぞれの血糖値を観察しました。

その結果、①の普通のエサを与えたグループでは、血糖値が急上昇して二週間後にはすべて死亡しました。

これに対して、②のもろみを四㍉㌘与えたグループでは、血糖値が徐々に下がり、
三週間後には二五〇㍉㌘まで降下し、その効果が四週間後まで持続しました。

最も血糖値が下がったのは、③のもろみを一二㍉㌘与えたグループです。
このグループでは一週間後に血糖値が一〇〇㍉㌘まで下がり、それが四週間後まで持続しました。

≪中略≫

では、どうしてつぼ酢やもろみで血糖値が下がるのでしょうか。

田尻助教授は、さらにこれらのラットの血液中のインスリンの量を測ってみました。
すると、もろみを四㍉㌘与えたグループは、普通のエサを与えたグループに比べて、
血液中のインスリンの量が五〇%も増えていました。

しかも、血糖値が正常なラットにも、もろみを与えたところ、やはりインスリンの量が増加しました。

つぼ酢を飲むと太りにくくなる[P.55-56]

脂肪がたまるのを防ぐには、
脂肪組織にたまった脂肪を分解してしまうか、もしくは脂肪の合成を止めるようにすることです。
実は、つぼ酢にはその両方の働きがあることを、
愛媛大学の奥田拓道教授が次のような実験によって確かめています。

まず、ネズミを一〇匹ずつ、三つのグループに分けました。

①なんの操作も加えず、普通のエサで飼育するグループ
②ゴールドチオグルコース(人工的に肥満を作り出す薬)を注射して、普通のエサで飼育するグループ
③ゴールドチオグルコースを注射し、つぼ酢のエキスの入ったエサで飼育するグループ
の三つです。

この条件で八週間飼育すると、①の普通のエサを与えたグループの平均体重は約三五㌘、
②の人工的に肥満を作り出し、普通のエサを与えたグループは約五〇㌘、
③の人工的に肥満を作り出し、つぼ酢の入ったエサを与えたグループは約三九~四〇㌘にしかなっていませんでした。

≪中略≫

どうしてこのような結果が生まれたのでしょうか。

奥田教授は、つぼ酢の中に脂肪の分解を促進するペプタイド
(アミノ酸がいくつかつながった結合体)があることを発見しました。

一方、九州大学の大倉洋甫教授は、つぼ酢を分析して、脂肪の合成を防ぐ作用のあるアラニン、
バリン、ロイシン、イソロイシン、リジンなどの抗肥満アミノ酸があることをつきとめています。

これらの成分の働きにより、③のグループのネズミの肥満が抑えられたと奥田教授は推定しています。

つぼ酢は痒みを消す[P.57-59]

歯科医の鈴木明氏(当時、五十七歳)は腎臓じんぞう病が悪化して、腎不全となり、
昭和五十年から透析療法に入りました。

腎臓の働きが極端に低下して、腎不全になると、
腎臓は自分自身で血液中の老廃物を取り除くことができなくなります。
そのため、腎臓に代わって血液をきれいにしてあげるのが人工透析です。
こうした人工透析を受けている患者さんを悩ます症状があります。
ものすごく激しいかゆみです。
鈴木氏も人工透析を受けるようになってから、強烈なかゆみが全身を襲うようになりました。

≪中略≫

特に鈴木氏の場合、このかゆみが激痛として感じられたのです。

昭和五十五年、鈴木氏は友人のすすめで、つぼ酢のもろみを飲んだところ、
いつのまにか症状が軽くなってしまいました。
ただそのときは、健康によいからという単純な理由から飲みはじめたので、
なぜ痛みが消えたのかはわかりませんでした。

ところが、昭和六十年にたまたまつぼ酢のもろみを飲むのをやめたところ、
再び痛みにも似た激しいかゆみに襲われるようになりました。

つぼ酢をやめたらかゆみがぶり返す◎飲んだらまた消えた

鈴木氏はなぜ再び強烈なかゆみが始まったのか、理解できませんでした。
そのうち、それはつぼ酢のもろみを飲むのをやめたせいではないか、ということに気がつきました。

そこで、昭和六十一年から、またつぼ酢のもろみを飲むようになりました。
すると、飲みはじめた翌日からかゆみが消えてしまいました。

≪中略≫

鈴木氏に限らず、つぼ酢やそのもろみを用いたところ、
しつこいかゆみが消えたという例は珍しくありません。
例えば、寒冷蕁麻疹じんましんがつぼ酢のもろみでよくなったという人もいます。

≪中略≫

ヘルス・リサーチ・インターナショナル代表の通胃浩一郎医師は、
つぼ酢のもろみにこうした抗ヒスタミン剤と同じような働きがあることを臨床データから確かめています。

つぼ酢に浸して水虫を治した山本まゆみ[P.82-83]

沖縄市 山本まゆみ(39歳・主婦)

去年まで家政婦の仕事をしていました。
仕事がら水を使うことが多く、知らず知らずのうちに手足が水ぶくれのような状態になってしまいました。

水仕事のあと、きちんとふいていなかったせいだと思います。
ホウ酸水やアロエ、軟膏などをつけてみましたが、効果がありません。
やけどの後にできる水ぶくれをつぶしたときのように、
いつも患部がジュクジュクして気持ちが悪いのです。

ますますひどくなる一方なので、病院でみてもらったところ「水虫」と診断されました。

そんなころ、つぼ酢の取り次ぎの仕事をする知人が、水虫にはつぼ酢が一番だというのです。
はじめは半信半疑でしたが、とにかくやってみることにしました。

≪中略≫

まず、酢と水が二対一くらいの割合の、濃いめの酢水を洗面器に用意します。
手足がつかるくらいのひたひたの量です。

そこに、手足をつけると、最初は、かなりしみます。
しみて痛いくらいの濃いめの酢水のほうが効果があるのではないかと思ったのです。

つけて一分ほどたつと、かゆみが出てきます。
さらにしばらくたつと、それにも慣れてきます。
かゆくてがまんができないときは、
やわらかいガーゼなどで軽く患部をふくようにすると、いくぶんがまんできます。

そのまま五分ほどつけた後、つぼ酢のにおいを消すために、
手足をせっけんで洗い水気をふき取ります。
使った酢水はそのつど捨てます。

この方法を、朝晩三回くらい続けたところ、
かさぶたが少しずつでき始め、はがれたかさぶたの後に新しい皮膚ができてきました。
そして、一ヵ月もすると、水虫は跡形もなくきれいに治ってしまいました。

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